
早朝いつもの波止へ着くと、猛烈な
北からの季節風が吹いており、即撤退。
昼過ぎからは風が収まってきたようなので、半夜釣りを結構と相成りました。
本当は前回から引き続き、浮きフカセ釣りと行きたかったのですが予定変更。
日が暮れる前まではサビキ釣りで、サッパを釣って泳がせ釣りを、
日が暮れたら赤ケブと集魚灯を用いて、浮きでセイゴ(スズキ)釣りといきましょう。
しっかし、釣りってたのしいですよね~!浮き釣りや泳がせ釣りもですが、投げ釣り、ブラクリ、サビキ、ルアーなど、
どんな釣方も、それぞれが必要とするテクニックが異なりいつも違う発見がありますからね!
例えば、浮きフカセ釣りと、泳がせ釣りの持つ、それぞれの楽しさを、
釣り初心者の方にもわかりやすく説明すると、
浮きフカセ釣りは、
シュピィ、シュッシュシュ、スパン!と釣り上げます。対して泳がせ釣りは、
グゥィ~ン、ゴゥゴゥゴゥゴゥ、バシィ!と釣り上げます。
全然楽しみ方が違うって事がわかりました?・・・え?
長嶋茂雄調ではよくわからない?
まぁ。・・・魚が釣れないと、楽しいも何も無いんですがね。
1週間前まではあれだけいたサッパやサヨリがすっかり姿を消していました。
ここ最近寒かったですからね。海の季節は、陸よりも1ヶ月遅れるといわれていますが、
もう冬の海なんですかね・・・。

さて、日がとっぷりと暮れて第2ラウンド。
仕掛けを電気浮きに切り替え、2本竿を出してセイゴを狙います。

集魚灯(もどき)を使って海面を照らし、
光と影の間を低層で流していると・・・・
スゥーーーー・・・・・・
いやー!最高!!電気浮きが沈む瞬間って!!真っ暗--------な、中、
一人、波がテトラを打つ音を聞きながら、
日ごろの雑多な事を忘れて電気浮きを眺めていると、
ジワァ~~~・・・・ンと海中に滲んでいく、赤ポッチ!寒さにかじかんでいた指先に血が通い、汗ばむ手のひら、
瞳孔がキュィとしぼまり、脳汁が溢れ出す!糸ふけを取って一閃!!闇の中浮き上がってきた魚体は!・・・セイゴじゃなかった。
う~~~ん・・・・なんだっけ!?この魚!!カサゴではない!
メバルでも・・・ない。
タケノコメバル・・・・だったかな??
いや、ムラソイだったような??
クロソイだった気がするぞ!?う~ん!!根魚はあまり釣れた事がないので、
よくわからん!!
結局セイゴは現れず。寒さに耐えあぐねて撤退し、
釣果はアナゴ1匹と、27、28cmの
フカカサゴ科。
まぁ、よくわからないものを食べるのはなんですし、ここでよく観察して同定してみましょう。
まず、カサゴとの違い。

まず、体色、体表の柄が大きく異なりますね。
また胸ビレの形がカサゴはギザギザしているので一目瞭然です。

メバルとの違いは、目からエラにかけて通るストライプ状の柄ですね。体色も大きく異なります。
また、メバルのほうが目が大きく位置が高いので判別できます。
タヌキメバル、タケノコメバルとは、体色、柄が似ており非常に見分け辛いですが、

目の下の
涙骨を確認してみましょう。
この魚は涙骨が三本、刃が立っているのに対し、
ムラソイ、タケノコメバルは涙骨が尖っておらず目立ちません。
つまり、この魚は(おそらく・・・)
クロソイ。
フカカサゴ科メバル属・・・・判りにくすぎです。
ま。大事なのは味。水、酒を等量、醤油、みりん、砂糖を沸騰させたら、
下処理したクロソイを入れ、落し蓋で弱火にかけます。
10分ほどで取り上げ、煮詰めた汁を回しがけて完成。
メバルやカサゴは熱を加えすぎると味が飛びます。
あまり煮付けないようにし、後から濃い目の煮汁をかけてやるといい塩梅になりますよ!
さぁ。食味にはメバルやカサゴと違いがあるのか?クロソイの煮付け。いただきます!くほぉぉ?んん旨っ!!どちらかと言うと真鯛に近い白身で、旨みの効いたムチッ!とした食味が濃い目のタレと絶妙マッチ!!
メバルはサラサラとしたきめ細かな繊維質で、カサゴはむっちりとた上品な味わい。
クロソイはカサゴに近い食感に、メバルの繊細な旨みを足した感じです!!
私的には、カサゴやメバルよりも・・・・
旨いと思います!!秋の釣りシーズンはもう終わり・・・。
冬の夜は、おいしい根魚を釣りに行く!!・・・のもいいですが、
ヘェーーーークション!!・・・・うぅ・・・・風邪・・・引かないようね。
\ごちそうさまでした!/
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曇りのちテンペスト週末に限って天気が大荒れってそりゃないぜ!!
う~ん・・・家でごろごろしてると、日曜夜に
「休日を無駄に過ごした」って感じの反動が酷いのよね・・・。
・・・いや。まてよ。天気予報ってのは当てにならないからな。
まぁ、私のような
情報強者になると
自分で天気を予想できるようになります!
まず、インターネッツから。気圧差と等高線間隔および
気象統計データを収集し、より正確な風向・風速を導き出す!!
さらにこの予想を、高精度地形観測データーと照らし合わせることで・・・
予想結果!今日の瀬戸内側は無風!
・・・って!んなわけねーーーわ!!
寒むむむむむ!!風裏になるのでまだ波は穏やかなものの、強烈に冷たい北西の風が吹き荒んでいます!
こんな風では浮き釣りなどできん!
しかし釣りはしたい・・・!と言うことで。
今回は
一つテンヤで根魚を狙ってみたいと思います。

一つテンヤは船の上から真鯛などを狙う場合に使用する道具ですが、
波止、特に垂直ケーソンから落とし込んでも十分に使えると思います。
ブラクリ仕掛けよりも根がかりが少なくてすみそうですし、
投げ釣りでは狙えない岩礁帯に対して、ワームやエギングのような操作ができそうなため、
沖まで探る事ができそうです。
また、餌はスーパーで売っている
少し黒ずんで半額のシールがよく張られているエビを使用します。
保存する場合は、砂糖を大匙2杯ほどまぶして冷凍しましょう。
こうすることで、冷凍時に身がくっつきにくくなります。
さて。
悪戯な風の妖精さんから「海に落ちやがれ!」
と言われんばかりの暴風を背中に受けながら釣り開始。
するすると仕掛けを落としていき、底をついたら数秒待つ。
ゆっ・・・・・・・くりと仕掛けを巻き上げて行くと・・・
バミミミミ!!バミ!!バミミミミ!!1投目からヒット!!ダイレクトに伝わる根魚の引きはたまらんねぇ!
これは・・・タケノコメバルか!?
さらに・・・
クロソイ!!うははは!!波止からの一つテンヤ!
簡単に釣れて楽しい~!!ただし、当りがあった瞬間に合わせて引き上げないと、ケーソンの隙間に潜られます。
潜られたら最後、押せど引けど動きませんので、ラインを切るしかありません。
(う~ん・・・ケーソンの継ぎ目には大きいのが隠れているみたいなんだけどな・・・。)
(違和感を与えないように、もっと軽めのテンヤを使ってみようかな・・・。)
(あれ・・・・?)(傍においてたタックルケースを入れたバッカンはどこだ??)(足元に置いていたはずなのに・・・??)
ふと、まだ暗い沖の方をよ~~く眺めてみると、
白い何かがフワフワ浮かんでる・・・・・・・
げぇーーーー!!風でバッカンごと装備がぶっ飛ばされてるぅ!!
くそぉ~・・・・タックルケースって結構重量あるから大丈夫だと思っていたのに、
幸い高価なものは入ってなかったから良かったものの、
さらわれたぁ~・・・風の妖精共に装備をぱくられたぁ~・・・釣り場に着き僅か30分で納竿。
結局釣果はこの2匹。

寒いわ装備ロストするわで散々でしたが、
波止からのテンヤ仕掛けで根魚釣りの実績ができたので、
まぁ良しとしましょう・・・・
さて。前回のクロソイの煮付けですが、刺身で食べることをすっかり忘れていました。
今回は、そっくりさんのタケノコメバルもいるので、
片身を刺身、皮付の炙りでいただいて見ましょう。

右がタケノコメバル、左がクロソイです。
姿形もそっくりですが、身質も同様全く見分けが付きません。
唯一、皮の色で判断できますが、果たして味のほうに違いはあるのか・・・・!
では、タケノコメバルから・・・いただきます!!んっ!!香ばしい皮目からはしっとりとした深みのある味わいが・・・
脂身の少ないコリコリとした食感は、
噛むほどに上品な旨味が染み出してくる~・・・続いて、クロソイは・・・・
んっ!!香ばしい皮目からはしっとりとした深みのある味わいが・・・
脂身の少ないコリコリとした食感は、
噛むほどに上品な旨味が染み出してくる~・・・・・・・って!全く同じだわ。
釣ってきてすぐ刺身にしているので、味が薄いという点もありますが、
ほとんど食味に差異を感じません。クロソイのほうが身と皮が若干固めに感じますが、サイズが違うので正確な解答とは言えません。
ちなみに、両者共
メバルとは全く食味が違います。
タケノコメバルと名前が付いてますが、食味が近いのは
クロソイ。
さらに言うと、
クロソイの名称ですが、分類学上
「ソイ」という区別は無く、
「メバル属」に分類されます。
食味は全く異なるのですが、
メバルとクロソイは分類学上同じ。
さらにさらに、メバル、タケノコメバル、クロソイは共に
カサゴ目フカカサゴ科分類されます。
ただし、メバル、タケノコメバル、クロソイの食味や体の構造は
カサゴとは異なります。
ついでに、タケノコメバルには
ベッコウゾイという地方名があり・・・・
あああ!もう!!こいつら複雑だ!!
一体、我々はどのように見分けていけばいいんだぁ!!
/・・・・よくねぇよ。\
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休日は結局家でクソコラ作り・・・。
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