
晩夏の朝日が優しくメジナを包み、うっすらと表面が締まった最高の一夜干しが完成しました。
まぁ、正面が交通量の多い道路なので、NOx風味に燻製されていますがね!
冗談ですよ!

さて、前回の写真を見ていただければお分かりかと思いますが、
メジナは全て脳天〆と血抜きをしています。
これはメジナの磯臭さを極力押さえるためです。
本来、メジナという魚には臭みが無いのですが、
夏場は環境や食性により、個体差はあるものの、かなり磯臭くなります。
しかし上図のように、脳天を破壊した後、エラの付け根をナイフで切り血抜きをすることによって、
磯臭さを抑えることができます。
もともと磯臭かった個体を血抜きをせずに煮付けにすると、
とんでもなく臭い煮付けになってしまうので、十分気をつけてください。また、メジナを釣り上げたときに、もうひとつ。
どうしてもしていただきたい事があります。それは・・・
メジナのヒレを触ってください!
フニフニとやわらかく、無茶苦茶かわいいんです!
まるで猫の耳の先っぽをなでているようですよ!!

一夜干しは、さっとあぶるぐらいがちょうどいいですね。
固いと思ったら、酒を少々たらして焼くと、ふっくらおいしくなりますよ。
<いただきます!>
酢橘があれば、なおのことよしですね。
いただきま~す!
うん。
ちょっと磯臭いけど・・・
柔らかすぎず、固すぎず。
身にしっとりとしたうまさを持つメジナ・・・・
やっぱりうめぇなぁ・・・・。私にとって初秋といえば、この味と香りなんですよね・・・・。
釣り初めて2年目なのに、なんでだろ?メジナは水温が下がる11月ごろまで簡単に釣れ、
秋が深まるごとに、徐々に大きくなっていきます。
美味なのもさることながら、
メジナの引きは格別に鋭いので釣り応えも楽しいですよ!
<ごちそうさまでした!>

磯の王「石鯛」の子供、サンバソウですが、
この王子。
とんでもない暴君です。
この王子・・・・
海水浴をしていると・・・・
「乳首」を噛んできます。
餌の貝か何かと勘違いして噛み付いてくるそうです。
いやいや。そんな話ではなく、
本当に問題なのは・・・・
実は、このサンバソウ・・・・・・
非常にヌメヌメしています。黒のストライプで、かわいい姿をしていますが、
ヌメリのある粘膜で覆われており、
これを取るのが真にめんどくさい。このヌメリがついた刺身を食べると
腹を壊します。(過去に壊しました。)だからと言ってヌメリを必死に取り除いていると、
鋭い背びれが手に突き刺さり、痛い目に会います。(今回も刺さりました。)まぁ、熱をかけるのであれば、ある程度でかまいません。
今回は、メジナと一緒に煮付けにしたいと思います。

生姜とネギを加えて、酒:醤油:みりん:砂糖 = 3:1:1:0.5
ぐらいがベストだと言われています。好みですね。
さて、もう一匹のメジナは25cmほどのいいサイズです。
腹を割いてみると、しっとりと身に脂が回ってる!

これは刺身で行かない手はないでしょう!
メジナは皮造りにする方が多いと思いますが、私は皮を引いたほうが好みです。
また、メジナは身が柔らかいので
前回のフエフキダイのように、
尻尾のほうから包丁を寝かせてそぎ落とすようにすると、うまく皮が引けます。
<いただきます!>
では、いただきま~す!
うほっ・・・!!これは絶品だ!!寒メジナと呼ばれる、ベストクオリティの一歩手前と言ったところでしょうか。
これは
夏場に釣れる梅雨グレなんかの非じゃない美味さです!身に非常に目の細かい脂を含んでおり、口のなかで旨い繊細な脂のパーティコゥが広がります!メジナのシーズンは真冬だ。とよく聞きますが、
これほど旨いメジナがよく釣れる、
11月手前までが本当のベストシーズンだと私は思います。
さぁ!煮つけだ!
まずはサンバソウを・・・
うひひ!これは強い噛みごたえ!熱が加わり、一段と歯ごたえが増しました!
モギュ・・・モギュ・・・・とした歯ざわりに、鯛ともメジナとも、他の魚とは全く違う旨みが、
ギュ・・・・ギュ・・・・と染み出します!
これは王者の息子、
王子の味だ!しかし・・・・
メジナ!メジナの煮付けが素晴らしすぎる!!しっとりと柔らかな身は、煮つけにも相性抜群!これが夏場の臭いメジナだと、本当に
臭い煮付けになっちゃうんです。
しかし、
冬のメジナは臭みが全く無く最高です!サンバソウも確かに美味しいですが、
今回はメジナの魅力にメロメロです・・・
<ご馳走様でした!>
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