お酢とオリーブオイルの援助を受けて、
カルパッチョの乱に接戦ながらも勝利を収めたヨコスジフエダイ!
しかし、勝って兜の緒を締めよ!
真鯛の大太刀が鈍く輝く!
カサゴの眼光が鋭く光る!
勝負2本目は炊き込みご飯対決!!
炊き込みご飯は塩焼きした魚を、酒T1、醤油T1、コブ出汁少々で味付けした米2合で炊き上げ、
身をほぐして混ぜ込みます。
まずは
真鯛。

内臓や鱗、血合いを良く取りたて塩をしてこんがりと焼いていきます。
・・・・
んもぉ!この時点で食べたいぃ!!・・・いや。我慢だ!!

お釜に米と調味料を入れたら焼いた鯛を乗っけて、設定「炊き込みご飯」で炊飯開始。
20分後。
あばばば!!な、なんだこの香り!!
この、欲望を掻き立てられる香りはぁ!!
思わず、Hな声が漏れちゃったよ!!

だ・・・・だめだぁ・・・・
身をほぐそうとしてるのに、
こいつの前に立っていると、香りが良すぎて腰から砕けちまう・・・
よだれがジュビィ!ジュバァ!止まらねぇぇ・・・
<鯛飯、頂きます!>
うぅ・・・・炊き上げた後の骨で取った吸い物すら、旨そうな匂りが出てやがる・・・
出がらしの骨なのに・・・
汁。ウメェ・・・一体、どこまで旨みを引き出せるというのかね!?君は!そして、本丸、鯛飯は・・
もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ
もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ
もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ
お、おかわり!!
もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ
もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ
もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ
うぉおん!!箸がトマラナイィ!!骨にまだ旨みが詰まっていたはずなのに、
ご飯の旨いこと旨いこと!
真鯛はどんな風に料理しても美味しいですが、
この無限の旨みを引き出すには、
プロ級の料理スキルが必要でしょう!!修行するぞ!僕は修行するぞぉ!!つづいて、
カサゴ!
う、ううむ・・・鯛飯の力を見せ付けられた今、
果たしてカサゴとフエフキダイで勝負になるのか!?
いや、しかしカサゴの塩焼きも旨そうだぁ・・・
ムチムチパッツン!とした身に薄っすらと脂がにじみ出ている・・・うへへ・・・一匹ぐらいなら食べちゃっても・・・・
いや。我慢だ!
炊き込み中、ほのかで上品な香りが漂います・・・。
しかし、
鯛の官能的な香りを嗅がされた今となっては、いささかセクシーさに欠けますね。
<カサゴ飯、頂きます!>
さてはて・・・いかがかしら?
ん!?

うほぉぉぉ!!旨いぃ!!
ご飯に絶妙かつ、極上の旨さと上品な香り!!
これは鯛を上回る!!
鯛を上回る旨さですよ!!
確かに香りでは鯛飯の足元にも及びません。
しかし、米粒一つ一つにキメの細かな旨みのある脂がコーティングされている!!この旨みはカサゴの味噌汁からも判るように、アラの出汁だ!!
骨身の旨みが大量に溶け出してるんだ!!カサゴ飯!旨い!旨い!あ。
おいしいので、もしゃもしゃ食べたいんですけど
小骨がご飯中に混じっていますね。
前回ご説明しましたが、カサゴの血合い骨は変な箇所についています。
また、カサゴは炊き上げたときの身が柔らかく、ほぐした時に骨が引っ付きやすいため
分離するのがとても難しいです。
身の旨みはほとんどご飯に染み出していますので、
炊き上がった身はご飯に混ぜないほうがいいかなと思います。
ちょっともったいない気がしますが・・・。
ただし、そのようなハンデがあってもご飯の旨さは格別。
天上界に誘われる旨さです!最後に
フエフキダイ!
素焼きにすることで、水がかなり出て身が締まっています・・・
おいしそうだなぁ・・・
ひと口(略

香り的にはカサゴより劣りますね。
さて、お味は・・・・
ちょっとまて。何でそんなに身に旨みが溜まってるんだ!?ポアレや天ぷらの時に比べ、
身に
格別なコクがあるんだが・・・・
あ!これはもしや・・・
ちょいと、ほぐした身を確認しますよ
あ。まちがいない。
この子、調味料の旨さを全部独り占めにしてる!旨い、調味料の旨さを吸収したフエフキダイは、確かに旨い!
しかし、ご飯に調味料の味が活かされていない事は
失策だ!今回は悪魔でも
ご飯がメインの勝負。前回と違い、自身を引き立ててはならないんですよ!汝、「調味料の味」と言う着物を纏い美しく見たてたことは誉れ高き。
しかし、自身を引き立たせるために、米に周る旨みを吸収したとは
驕りである!!ご飯への旨さの提供。
この点を最大の焦点として、今回の勝敗を下す・・・
この勝負!判定は<カサゴ!>