よくコノシロと間違われるサッパ。比較すると黒点の位置が微妙に違います。
さらにサッパはイワシと同じニシン科ニシン亜科の魚で
「サーディン」と呼ばれており、
コノシロはニシン科ドロクイ亜科なので微妙にファミリーが異なるようです。
また、サッパのほうが黒目が大きく、
お目目クリクリで可愛いのが特徴です。そんな可愛いサッパさん。
よく
サッパヤドリムシに頭を齧られながら泳いでいます。 →
虫が苦手な方は見ないほうがいいです☆こいつは人体に寄生することは無いのですが、指に噛みついてきますので手早くサッパから引き離しましょう。
90パーセントぐらいの確立で引っ連れてくるため
50匹近くサッパを処理すると・・・ →
こっちはマジで注意!!(・・・・・・・・・。)

まずは一品目!セオリーどおりに刺身でいただきます。
ヒイラギと同じくミニミニなので非常に捌き辛いです・・・
小型のフィレナイフがほしくなりますね。

では。
いただきま~す。
お!?美味しい!!身はコリコリと歯ごたえがあり、青物らしい芳醇な旨味が広がる・・・歯ごたえを加えてイワシの刺身をサッパリさせた味ですね!サッパだけに!!(・・・・・・。)


フィレにしたサッパを昆布の上に並べ、お酢をヒタヒタに注ぎ、一晩つけた
サッパの酢漬け。
これはマジで箸が止まらんン!!いくらでも食べれちゃいますよ!これは!!丸のまま酢に漬けてもいいそうですが、
第一頚椎と腹底の骨が硬く気になってしまいます。
手間がかかりますがフィレの状態で酢に漬けたほうが断然オススメです!
から揚げ。
子アジに良く似た食味ですね。
ただし同型のアジに比べ骨が硬いので、南蛮漬けなどがよさそうです。
続いて
煮付け。
痛ぇ!!骨がのどに刺さってしまった・・・。
見た目はイワシにそっくりですが骨は硬い!
煮付けたぐらいでは腹骨すら硬くて食べ辛いです。
う~ん・・・味は悪くないんだがなぁ・・・
あ。そうだ。
ブシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!こういう時は圧力鍋でLet's ダンシング DAYO!
10分ほど圧力を加えたら、塩、鷹のつめ、潰したニンニク、香辛料(今回はタイム)を加え、
オリーブオイルをヒタヒタになるまで注ぎ弱火で加熱します。
一晩漬け込んで、オイルママカリーン(サーディン)の出来上がり!
これ
は
ウマぃにやぁぁぁ!!サッパリしたサッパはオリーブオイルとよく合います!
その上骨まで柔らかくなったことで何も気にせず摘める!これは食味に加え、料理の発展性から見ても非常にウマイ!
オイルサーディンを使った、
ペペロンチーノ!
バケットにチーズ、バジル、よく叩いたオイルママカリーンを乗せてオーブンで焼いた
カナッペ!うおォン!!チーズにも良く合うなぁ!!色々な料理に応用できる素材!すばらしいよ!サッパ!!し、しかし・・・・
さすがに一人では食べ切れん・・・まだまだサッパが残ってるんだが、どうしよう・・・・
イワシと同じくアシが速いので、冷蔵庫に入れておいても
2日もすれば腹がグズグズに崩れてしまいます。
・・・これじゃあ生食はできんよなぁ。
捨てるわけにはいかんし・・・・う~ん・・・・。
・・・・あ。
あるぞ。痛んだ大量の魚を調理する方法が!!それは!!
塩漬けにして重石を乗せて放置!
ママカリナンプラー。気になる食味は2年後をお楽しみに!!<ごちそうさまでした!!>

11月も半ば。数週間前まではまだ残暑が厳しく、
もう冬は来ないのではないかなどと、
アステカ人ばりの心配をしていましたが、
・・・とんだ杞憂だったぜ。寒っむ!寒っむ!!念のために持ってきた冬用ダウンが無かったら死んでたぜ!さて、今回もアジモンゲットだぜ!
日が昇りかける時間帯。
震える体を抑え・・・
凍える手足で釣りをしていると・・・
サッパ以外な~んも、釣れましぇんでした!
1度当たりがあったのですが、
合わせるタイミングで根に潜られてラインブレイク。
泳がせ釣りは、飲み込みから合わせの間に、
針掛りしていることを気が付かれないようにする技術が必要です。
小魚を泳がせるだけの釣りに見えますが、大型を仕留めるのは案外難しいです。
まぁ、釣れなかった事の最大の原因はスナメリのご登場。
サッパすらサッパリ釣れなくなるほどでした。
・・・さて。
釣行の度に持ち帰るサッパですが、大抵は酢漬けにして少しずつ食べています。
決して料理のメインとなる食味ではないのですが、
マリネのように色々な野菜と合わせることで小鉢として重宝しています。
無ければ無くてもいい。
しかし毎年晩夏から晩秋に思い出して食べたくなる。
そんな「季節を感じさせる」ことになるであろう一品ですね。
ところでサッパの酢漬けと言えば、
こちらのほうが定番なのでしょうか?

塩をまぶし1時間ほど置いたサッパの頭、内臓、腹のギザギザを取って、
腹開きにしたものを焼きます。皮目がフツフツと浮いて濃い小麦色になり香ばしさがでてきたら、甘酢に漬けて1日ほど寝かせます。

サッパの焼き酢漬け!
いただきます!
ん~。
小鉢要員であることは変わりませんが、
普通の酢漬けよりか味が出て美味しいですね!生の酢漬けが、残暑厳しい秋口に冷酒であっさり頂くのに対し、
焼きの酢漬けは、初冬に芋焼酎のお湯割りでつまむ・・・そんなイメージ。
本物の料理人ならばこんなイメージではなくて、
気温や器、メイン料理の味付けで明確に使い分けるのでしょう。
私もそうなりたいものです。
定番の2品を作ったところで、まだまだあるサッパさん。
う~ん。どうしたもんか
・・・・は・・・ハックション!!うう・・・・
グスグス季節の変わり目。必ず風邪気味になるなぁ・・・
こういうときは温かい料理を・・・・お!そうだ!
残ったサッパを多目の塩に漬け、2日ほど冷蔵庫で寝かします。
寝かしたサッパは大量の塩水で茹で上げ干します。

暑い時期は冷蔵庫内で干したほうがいいですが、
こんだけ寒くなれば外気で大丈夫でしょう!・・・ちょっと車通りが多い道沿いに住んでますが。
まる3日ほど干し上げて・・・
ママカリ煮干!次にママカリの内臓と頭をちぎって、昆布と一緒に1時間ほど水につけます。
鍋をとろ火にかけじっくりと煮出しましょう。
おお。思った以上にしっかりとした出汁が取れたな。豆腐を賽の目にきって、少な目の味噌を溶いて、浅葱まぶして完成!
ママカリ出汁の味噌汁!お~!いい香り!!
いただきます!む。むほぉ!滋味豊か~~~な味わい!!風味は同科のカタクチイワシ(一般的な煮干)とそっくりですが、出汁の濃さと深みが段違いです!!こんな味噌汁を毎朝いただけたら風邪なんかひきませんよ。絶対。さて。今回最後に残った5匹のサッパ。
先日このブログのコメントで頂いたご依頼の通りに・・・
LABO(研究室)送り。本当の目的はこいつの研究なんですが、 →
虫苦手な人はミナイホウガイイヨ宿主のサンプルも必要との事でしたので検体として提供させていただきました。
よ~く冷凍したら、クロネコ冷凍便で送付!サッパよ!明日の科学の糧となれ! ・・・あの~?
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「・・・・はい?」

これ、危険な生物とかじゃないですよね?
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(し、しまった!もっとオブラートに包んだ言葉を使っとくんだった!!)
\ご馳走様でした!/
先方の研究室では各地からウオノエ類のご提供者様を募っています。
ご協力いただける方は管理者閲覧コメントにご連絡ください!