
天ぷらがイマイチだったフエフキダイ。
油をよく吸うってことは、いい油を使えばそれなりにいけるのではないかと思います。
小鯛も使いたいので、ここはポアレにして賞味してみましょう。

まずはにんにく1欠片をつぶして、オリーブオイルに浸してじっくりと温めていきます。
焦がさないように、ゆっくり時間をかけてオリーブオイルに香りを移していきましょう。
今回はエキストラヴァージンオイルを用いています。
フエフキダイと小鯛のフィレは、血合い骨を抜いておきます。
地味な作業ですが、念入りに行いましょう。
下味に塩、白胡椒とタイムを加えて皮目から焼き上げましょう。

付け合せにラタトゥイユを作ります。
ナス、ズッキーニ、赤ピーマン、ローリエなどのハーブを、トマトベースで煮込む料理ですが、
今回は冷蔵庫に余っていた
玉ねぎと赤ピーマン
そして
シメジを
無塩トマトジュースで煮込んでいます。
もどきもいいとこですね。
ベーコンを加えないので、バターを一欠け入れました。
まろやかさが出て、なかなかいい感じです!
<いただきます!>
魚を焼いたオリーブオイルにレモン汁と塩を一つまみ入れたら、立派なレモンソースになります。
ラタトゥイユにはバジルがあれば、もうちょっと見栄えがよくなるかもしれませんね・・・
まぁ、ともかく・・・
まずは鯛のポアレを・・・
うん!美味しい!では、フエフキダイは・・・・
うん!これも美味しい!ラタトゥイユは・・・
うん!これもまた美味しい!!・・・・え?
さっきから美味しいとしか言ってないって・・・?
・・・・・・
(典型的な日本人舌が)
(普通のオリーブオイルと、エキストラヴァージンオイルの違いなんかわからないぃ!!)
(味噌か醤油の味しか基準がないぞ!!)
(普通はワインの話なんかするのか?魚に合うのは何ワインだっけ??)
(日がな安いポン酒か、ラム酒ばっかり飲んでいるんで、ワインなんか飲んだことほとんどないぞ!)
(あ!確か白ワインだ!)
(白ワインの・・・名前は・・・・・・)
(あ!「シャトーマルゴー」って名前聞いたことがあるし有名だから、それでいいや!)え~・・・・
真鯛のポアレは言わずもがな、
白身の中では最も旨みが強い真鯛は、味付けに関わらずどんな料理法でも美味しいです!
小さくても、真鯛は真鯛。刺身には向きませんが、油を使った料理にも答えてくれます。
フエフキダイの身はしっとりとして柔らかく、真鯛とは全く違う旨みがあります。
身はやはり油を吸いやすく、オリーブオイルの香りが身にいっぱい含まれ、
非常に香り高く上品な味になっています!
そうですねぇ・・・・
この味なら、
私もよく飲んでいるシャトーマルゴー(白)に、よく合うと思います。

<ご馳走様でした!>
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天下無敵の食材と、その名を轟かせる真鯛に対し、
巨星フエダイ連合が牙を向く!
時は来たれと根魚ノ国より焔立つカサゴが参戦し、
天下分け目の三番勝負!
今、熱い火蓋が切って落とされた!一本目、カルパッチョ対決!
さて。
前回、真鯛釣りの話題で全く触れていませんでしたが、
ヨコスジフエダイ。
こいつもまた、強い引きで楽しませてくれました。
フエダイ科の中では、フエフキダイよりも知名度が高いようですが・・・。
スーパーなどでも見たこともありませんでした。
三枚におろしてみると、綺麗な薄ピンクの身が取れます。
フエフキダイのように身が柔らかく少々水っぽく感じますが・・・果たしてお味のほうは?

お腹から出てきた真子は捨てるのはもったいないので、アラと一緒にたて塩をして寝かせて置きましょう。
次に鯛を三枚におろします。
う~ん・・・身が少し残ってるな・・・40数センチとは言え立派な鯛。
頭近くの血合い骨を、包丁を滑らせながら抜くには、大分技量が必要です。
こ、これは困った・・・大鯛が釣れても、捌けなかったらどうしよう・・・(杞憂)はい。
次。

カサゴを三枚におろすことは、対して難しくないのですが、
カサゴの血合い骨は
変な場所についているので注意が必要です。
普通の魚は側線(写真の上側の横線)に沿う形で血合い骨が並ぶのですが、
カサゴは下側の線にもぐりこみように血合い骨が並んでします。
なんで、こんな体の作りなんでしょうね?カサゴだけなのでしょうか?

削ぎ切った身をベビーリーフ、さらし玉ねぎ上に並べ、
オリーブオイルT3、酢T2、醤油T1、レモン汁T1、おろしニンニク一欠けら、
乾燥バジルをを混ぜて完成!
<いただきます!>
先制の攻撃は・・・
真鯛!
ん、んん~ん!
鯛の味を月並みながらも的確に表現できる日本語が他にあるでしょうか!?脂の乗り具合と深みのある味わい!釣りたてのコリコリ感といい、
正に至高!「鯛」と書いて”うまい”と読む!!続いて二番手・・・・カサゴ
シューン!と締まった身に、確かな味わいが・・・・
これもまた・・・旨い!しかし・・・・
味が上品過ぎて、オリーブオイルと酢に完全に負けていますね・・・。
試しにポン酢と紅葉卸で頂いてみましょう。

鯛の旨さが、煌びな華としたら、
カサゴの旨さは、滾滾と湧き出る岩清水のようです・・・
騒いではいけません。
心を落ち着かせて、味わいを楽しみましょう。
三番手・・・
ヨコスジフエダイ
調和。味の調和です。ドレッシングをかけていない身は、いまひとつ感がありますが、
見事に
私の怪しい味付けドレッシングに調和してくれました。確かに、鯛のカリスマは素晴らしいものです。
しかし!しかし!私はオリーブオイルにも酢にもベビーリーフにも玉ねぎにも調和してくれる君に感動した!一本目、カルパッチョ対決の勝者は・・・・<ヨコスジフエダイ!>