釣り編はこちら
黒鯛には地方特有の呼び名が多々あります。
「メイタ」というのは福岡近辺で、
「10cm程度の稚魚」の呼び名です。
今回釣り上げた黒鯛は(まな板の幅が丁度30cmなので)35cmのぎりぎりチヌですが、
このサイズをチヌというと北九州の爺様は怒り狂うので、
孤独のジビエではメイタサイズと呼びます。
さて、せっかくの日曜日ですが、天気は悪く風も強い・・・
その上体の調子も悪く、アウトドアができる状態ではありません・・・
よし!ここはメイタを贅沢に使って、あったか~い汁物を作りましょう!
メイタを三枚におろし、頭を割ります。
アラは一度湯にくぐらせ氷水で一気に冷やし、とり忘れの鱗や血合いを綺麗に取り除きます。
非常に面倒くさいですが、どんなにおいしいアラ汁でも
鱗をかじると食欲が一気になくなってしまいます。念入りに行いましょう。

今回のメイタ。
なんだか
妙に臭います。
生臭いとか泥臭いとか磯臭いとかではなく、
チヌ臭いです。臭いが気になるときは料理酒を多めにして、強火で沸騰させて臭みを消しましょう。
しかし、今回は味噌汁なので酒は入れませんでした。

強火で沸騰させたあとは弱火にし、じっくりと出汁を取っていきます。
具を入れるためアラは取り除き、マース煮の時にあまった野菜とメイタの切り身を入れ、
火が通ったら味噌を溶かして完成!
<いただきます!>
身がホクホクしてておいしそうだぁ~・・・・・
いただきます!!

・・・・・・ん?
・・・・・・・んん?旨くない。あれあれあれ??おかしいぞ??去年、同じ場所で同じサイズを刺身にしたときは、美味しかった。
おいしかったはずなのに今回のメイタは
まるで旨みがない。出汁の取り方がまずかったかな?
いや、ボラや雷魚のときはこの方法で美味しい出汁が取れたし・・・・
身の方も、程よく脂が乗っているのに、旨みが感じられない・・・・
ちょ、ちょっとタイム!
体調不良だからだろ!?
鼻ー詰まってるもんなぁ!
いや、絶対おいしいはずだから!
ノーカウント・・・・ノーカウント!!<メイタ料理はリベンジだ!ごちそうさまでした・・・>
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さぁ~♪久しぶりに喰える魚が手に入ったよ♪コメント等で、多くの方から
「ふぐ毒にあたって死んだのか?」と連絡を受けましたが、まだまだ生きています。
ただ、
「福岡県の男性がふぐ毒で死亡。」とニュースででたら、その時はおそらく
私です。

35cmと30cmのメイタですが、
前回の味気の無さを再検証するために、刺身と塩焼きで賞味したいと思います。

鱗、ワタとエラを取って、塩を擦りこみ15分ほど水抜きします。
切れ目を入れたら中火で焼いていきましょう。
簡単でいいですね!

三枚におろしたほうは、皮を引き、血合い骨を落として刺身にしていきます。
だ~いぶん、刺身も様になってきましたが、皮の引き方がイマイチですね・・・。
アジと違い皮がしっかりしている魚の皮引きは、結構骨がおれます。
<いただきます!>
う~ん!これぞ
塩焼きって感じが素敵ですね♪
では、背側を一口・・・
おぉ~ーーー!”食す”という生命の営みィ!!久しぶりに感じるぅ!体に巡る”命を頂く”という生命エネルギーの輪廻ェ!
やっぱり、自分で獲ってきたものを自分で料理するのは最高ですよ!!自分で〆て、自分で料理して、自分で食べる!
刺身も
これぞ刺身って感じが、素晴らしい!!
釣る事も、
料理することも試行錯誤の連続!
始めは失敗ばかりですが、
少しずつ大物に出会える機会が増え、
そして、綺麗で美味しい料理が作れるようになる・・・・楽しいです!楽しいですよ!!やっぱり、これが自分のらいふわーくってぇやつですよ!!で!このメイタの味!これがですねぇ~・・・


いやー!まずくは無いんですよ!ただ、旨みが少ないんですよ!
産卵期が過ぎてすぐなので脂が落ちちゃってるってのもあるんですが、
腹身の一部にはまだ脂が残ってて、そこは・・・・まぁ、旨みが多少残ってるんですが、
なんていうか、
「釣ってきたお父さんは『おいしい!おいしい!』と喜んで食べてるけど、
嫁さんと子供は無言で箸を動かしている」・・・・て感じ?う~ん・・・・
いや、まてよ!
いい方法があるぞ!
旨みが少ないのなら、調味料を加えればいいのです。
醤油2T、みりん1t、酒1t、ゴマをすって合え、冷蔵庫で1時間寝かせます。

硬~く炊いたご飯に、漬けと海苔、わさびを適量入れて・・
漬け丼!!
に、出汁をぶっ掛け、
チヌ漬け茶漬け!!
これは!これは旨い!!旨みの少ないメイタは、味付けでカバー!!油を使ったフレンチなんか、とっても合いそうな気がします!
これは
次のチヌ釣りが楽しみになってきたぁ~!<ご馳走様でした!>