
シロサバフグ(福岡地方ではカナトフグ)は無毒のフグです。
スーパーなんかにも調理済みのてっさ(フグの刺身)が並んでますね。
ただし!シロサバフグとよく似たものに、
ドクサバフグと呼ばれる、全身毒だらけのフグがいます。
フグの調理は自己責任ですよ!

シロサバフグとドクサバフグの見分け方は、
まず
背中のトゲトゲ。
ドクサバフグの背中のトゲは、背びれの付け根まで広がっています。
対してシロサバフグは頭頂部周辺の一部にしかトゲがありません。

次に
尾っぽの形状。
ドクサバフグの尾っぽは、深く切り込む(湾入する)タイプなのに対し、
シロサバフグはゆるく湾入します。
また、上下の白いラインがぼやけているのも、シロサバフグの特徴です。
さて。
フグの調理は、頭を落として皮を剥くと、非常に簡単ですが、
今回は頭部のアラも使用したいので、丸剥きにしましょう。

まず、尾っぽ、胸鰭、背びれ、そしてクチバシを落とします。
落としたクチバシの部分から、皮をひん剥いていきます。

内臓を傷つけないようにエラから外します。
ちなみに、皮に毒があるフグは、筋肉と皮の間にある筋膜にも毒があるそうです。
毒フグを扱うときは、綺麗な白身になるまで洗いましょう。
お目目も内側からひん剥きましょう。頭部を割って、脳を洗い流します。

と。一体は白子を持っていました。
フグの白子・・・捨てるのはもったいなさ過ぎる!!

肝も食べれるはずですが・・・
イマイチ食指が動く色合いではありませんね。
痩せていますし、今回は処分します。
最後に、尾っぽのほうから包丁を滑らせて身を外します。
ちなみにフグには血合い骨がありません。


半身はコブ〆に。
もう半身はキッチンペーパーで包み、冷蔵庫で1時間程度寝かせます。
アラは出汁にします。
いい出汁がとれそうですねぇ~・・・<いただきます!>
シロサバフグのてっさ!
身はみずっぽく、刺身には向かないといわれますが・・・果たして。
ぐ・・・・・
ぐぉぉ!?これは猛毒だ!!
こんなに旨い刺身があるなんて!!
うま、うま、うますぎて死ぬぅ!!
猛毒すぎるぅぅ!!
舌に乗せると、トロリ・・・・
風味豊かな味わいが・・・
じわぁ・・・・と溶け出す・・・水っぽいと言われますが、さほど気になりません。
ただし、身に味の移りが速いため、
コブ〆は10分~30分程度で引き上げたほうがよさそうです。

そして、
てっちり鍋。
う~ん・・・・
出汁がよく効いてる!!
てっさは、しゃぶしゃぶしても旨い!!白子はさっと茹でポン酢でいただきます。

・・・うん。
濃厚な味わいなのだが、今一歩かな?
ちょっと苦い部分があるので、処理を間違ったのかも知れませんね。
しかし、こんな真夏に、冷房をガンガン稼動させ、部屋で鍋を作る・・・スーパー裏エコロジーです。さて。
こんなに美味しいフグ・・・・
その集大成が雑炊!!
うはぉーーーーーーーーーーー!!
ウマァイ!!旨くて死ぬぅ!!こんなに旨いなら、もしちょっとぐらい毒が盛られていても、
食べます!!
死にながらでも食べます!!
・・・ふふふ。
フグの旨さを知ってしまった今・・・・
もう逃れられんことは・・・わかっているだろうな。

<ご馳走様でした!!>