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特別編:狩猟ビジネスってどうなってんだよ報告回 [2018/06/04]
特別編:国産ジビエ業界には”集荷場”が必要だ [2018/06/18]
新刊 『これから始める人のための わな猟の教科書』 [2018/06/27]
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特別編:狩猟ビジネスってどうなってんだよ報告回
平素より当ブログをご覧いただき、まことにありがとうございます。
孤独のジビエ管理人の東雲です。
1カ月弱ほど更新が止まっており、楽しみにしていただいていた方には
大変申し訳ありません。
先週末で書籍執筆の鉄火場は過ぎたのですが、来週からまたしばらく
長期取材に出るので、続きはもう少しお待ちいただければと思います。
こちらのサイト
で毎週金曜15時に、釣りと魚の話を更新していますので、
お暇ならご覧ください。
さて、今回は別に更新していないことの”いいわけ”がしたいのではなく、
先日コメントでいただいた
「狩猟ビジネスとかブチ上げたわりに、
なんの報告もないけど、どうなってんの?」
というお問い合わせに対する回答がしたかったからです。
一応、このブログは著者の日記ではなく、
『孤独のジビエ』という主人公の物語として書いているので、
進行もリアルタイムではなく、登場人物も実際の人物とは
関係のないことを、初めにお断りしておきます。
しかし狩猟ビジネスについては、著者の名前で立ち上げた話であり、
これについて3年間も放置しておくのは、確かに問題があると思います。
そこで今回からしばらく、『狩猟ビジネスの問題点と展望』といった内容で
報告書めいたものを書いていきたいと思います。
ちなみに、これからの内容は将来的に本編に組み込む予定なので、
ひとまずご興味のある方だけ見ていただければと思います。
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まず、全体を通してお話したいことを上にまとめます。
「狩猟ビジネスって何ぞや?」といった疑問については、
こちらを
ご覧ください。
➀有害鳥獣駆除事業の経過
第一段階として『駆除による報奨金を得る』という目的は、すでに達成しました。
よく「報奨金って猟友会を通さないとダメなんじゃないの?」といわれる方も
いますが、原則的に市町村の出す駆除と猟友会は関係ありません。
現在全国的に(特に鹿児島県で)問題になっている、報奨金と猟友会の
グチャグチャした話は、オブラートに包んだ形で、ストーリーの中に
組み込みたいと思います。
第二段階として『
法人を作って
駆除を事業化する』に関しても、現時点で
実行は可能です。NPOはかなりメンドクサイですが、合同法人なら簡単です。
休眠会社を掘り起こせば、もっと簡単です。
実際に現在、駆除事業を行う法人は雨後の筍のようにポコポコ出てきており、
個人で請け負っていた駆除を、法人で事業として受けることは問題ありません。
第三段階として『認定鳥獣捕獲事業者を受ける』ですが、
前段階として、法人として駆除事業の実績が3年必要なので、
ここまでには至っていません。
いちおう、猟友会から分派する形で法人化するという荒業がありますが、
これもまたセンシティブな話でして、とても移住者がどうのこうのできる
問題ではありませんでした。
➁有害鳥獣駆除事業の問題点
さて、ではなぜ第二段階に到達しなかったかというと、
『狩猟鳥獣捕獲事業に社会的な意義があるのか?』
という根本的ともいえる疑問がわいたからです。
例えば、東京都某所では300万の農業被害に対して、数千万近い費用をかけて
駆除事業を実施しています。地方都市においても同様で、1本100円の
サツマイモに対して、何十倍の費用をかけて鳥獣被害防止活動を行っているのが
駆除事業の実態です。
このような現状を見て、正直な話
ビジネスとしては旨味はあると思います。
しかし、最もビジネスに重要である(と私は思う)『社会的な意義』や
『継続性』が、希薄すぎると感じました。
もちろんこれらの活動には、”食糧安全保障”の問題がからんでいるのは
重々承知しているのですが、それを加味しても
『従業員を1週間、雪山を歩かせる』
、
『使いもしない箱わなを置きまくる』
、
『管理しないネットを張りまくる』
、
といった駆除事業の実態は、社会に、そして事業に従事している
労働者のキャリアに対して有意義であるとは到底思えません。
➂有害鳥獣駆除事業の進展
この3年間で駆除に従事し、またライターの目線から実際の現場を
見て回ったことから、
現在の仕組みの中での有害鳥獣駆除事業は、
ビジネスとして
発展性も継続性も無いと感じました。
そこで、有害鳥獣駆除の根本的な思考である
「野生鳥獣を人間の手でコントロールする」
という
考えを見直す必要があるのではないかと考えました。
この考えの行きつく先となったのが
”ゾーニング”
で、簡単に言えば
人間の手で管理できない土地は放棄し、人口を都市インフラ圏内に
集中させるという、いわば野生鳥獣と人間の
住み分け
をすることです。
こうすることで、これまでのような広範囲で費用対効果の薄い駆除事業から、
人間のテリトリーに侵入してきた個体のみを駆除するという、効果的かつ
社会的にも意義のある事業になると思われます。
ちなみに「じゃあ、現状で野生鳥獣の管理を人間の手から完全に離して、
継続的に安定化させることができるのか?」という思考実験の中で生まれた
回答が、以前、本編の中でも触れた『オオカミ再導入論』というわけです。
➃4年目から目指したいこと
人間のテリトリーと野生動物のテリトリーを完全にすみ分けるという
ゾーニングは、はっきり言って個人でどうこうできる話ではありません。
『
国土の一部を国家の管理から離す』
なんていう
環境極左
な考えは、
そもそも
現在どの政党もポリシーに持っていません。
よってこれからは、
有害鳥獣捕獲事業を
社会的意義・継続性のあるビジネスとして
実現できないかという視点を持ち続けながらも、
ゾーニングに対する知見を深めていきたいと思っています。
2回目のオオカミ再導入論のお話
の中で、
『オオカミを再導入して住み分けを行うべきか?』(不干渉による共栄)、
『永久的なランニングコストを払いながらも
野生鳥獣を完全にコントロールするべきか?』(支配による共存)
という疑問を投げかけさせていただいたのは、こういった理由によるものです。
(つづく)
[ 2018/06/04 00:00 ]
狩猟ビジネス
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CM(2)
特別編:国産ジビエ業界には”集荷場”が必要だ
狩猟ビジネス報告編その2。
今回は狩猟ビジネスの2つ目の柱である
『食肉処理事業』
について
所感を述べていきたいと思いますよ。
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➀食肉処理事業の経過
駆除でしとめた獲物をジビエとして再利用しようという食肉処理事業。
世間一般でも「ジビエを新しい特産品として売り出そう!」という動きや、
中山間地域における雇用創出の機運などで注目を集めています。
そのような中、私がこの3年間で行っていたのが
ジビエの仲介
です。
ジビエの仲介では、処理場で販売されているジビエを、主に都市圏の
レストランやイベント会社に紹介しするといった
B to Bの活動で、
仲介した先のレストランやイベンターからはジビエに関する意見や
問題点を聞いて、解体場にフィードバックするといった活動もしていました。
(例:レストランで調理される仲介した鹿肉)
(
例:
銀座のとあるイベントで提供された仲介ジビエ)
一見するとジビエの仲介と食肉処理事業は関係のないように思われますが、
商流の上流(解体場)と下流(レストランなど)を結ぶことによって、
ジビエの適正価格や消費者の”Want”を調査することができました。
例えば、より具体的な話でいうと、
猪肉はキロ4500円
、
シカ肉はキロ3200円
、
スネなどの端肉はキロ1200円
(消費税抜き、送料抜き)が私の見出した国産ジビエの適正価格です。
高いと思われるかもしれませんが、ジビエのことがちゃんとわかっている
都市圏のレストランは、だいたいこのあたりが相場として見ています。
見積もりにケチをつけてくるところには、そもそもジビエのことを流行りもの
としか思っておらず、買い叩くのが前提なのでお付き合いをしない方が良いです。
あと直接顧客に販売するBtoCは取引量も少ないので商売としてのうまみはないです。
「地域の特産品として地元の市場で売る」なんてことをよく聞きますが、
ぶっちゃけ
マーケティングとしては糞以下
なので、
市場は『都市圏』一択です。
なお、ジビエの解体場の建設や運営についての話は、
8月刊行予定の
『狩猟生活 Vol.4』
というムック本に記事を
書かせていただく予定です。
露骨な宣伝ですがご覧いただけましたらと。
➁食肉処理事業の問題点
ジビエを仲介している中で浮き彫りになってきた大きな問題が
『品質のばらつき』
です。
もちろんレストラン側も野生動物の肉に品質のバラつきがあることは
百も承知なのですが、
「それにしても日本のジビエは、肉質が固かったり、
旨味が薄かったりと品質にバラつきがありすぎるからどうにかしてほしい。」
といった意見が多く聞かれました。
上記問題点をひもといていくと、とどのつまり現在の国産ジビエ業界には
品質管理
が必要だということです。
しかし品質を一定にするためには在庫を管理しておくための大型保管施設
(チルド室)が必要になり、それにともない固定費も跳ね上がります。
さらにH29年度から農林水産省主導で始まった『国産ジビエ認証制度』によると、
品質管理のための”金属探知機”の導入などが盛り込まれており、
ジビエ生産量(捕獲頭数)に何の保証もないのに、品質管理のためだけに
数千万クラスの設備投資を行うのは、
ビジネスとして到底無謀な話です。
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/attach/pdf/180518-1.pdf
➂
食肉処理事業の
進展
そこで考えているのが
『ジビエ集荷システム』
です
。
簡単に説明すると、処理場で生産されたジビエを集荷場に集め、
そこで品質管理や安全検査、トレーサビリティの確保を行い、
顧客の要求に応じて出荷するという流れです。
こうすることで、顧客のWantに応えることができるだけでなく、
個々の
ジビエ処理施設の
設備費用を大幅に抑えることもできます。
この商流では、解体場→集荷場→顧客と輸送費が倍かかるといった
問題が生まれますが、集荷場なら大量発注を受けることもできるので、
二次輸送のコストは圧縮されます。
また個々の処理施設では廃棄されていた端肉や骨といった部位も、
集荷場では大量に集まるため、商品化することもできます。
なお、ジビエ集荷場は、集荷できる範囲が狭すぎると効果がないので
都道府県レベルで設置することになります。
そしてこの管理は狩猟者の協同組合が行うようになるでしょう。
農協ならず
猟協
ですな。
➃4年目から目指したいこと
狩猟ビジネスとして食肉処理事業を行うために、この3年間で見えてきた
ことをまとめると、
まずジビエ流通には
生産管理体制
が必要で、
その生産管理体制を構築するには
集荷場
が必要、
そしてその集荷場を運営するためには
協同組合
を組織しないといけない
という流れになります。
まぁ~、今のところ上記のような話を処理場の人にしても
「おらのジビエが一番うまい」
と返されるばかりで
協力してくれるところは見つかっていません。
しかし少しづつ草の根活動を続けて活動モデルを作るのが
、
4年目以降の目的になっています。
ちなみにジビエ集荷システムは
『九州ジビエプロジェクト』
という名目で
九州全域をターゲットとして行う予定です。
そして集荷場は九州物流の玄関口でもある
北九州
に作ろうと考えています。
いちおう高知県でも
『よさこいジビエ』
といったブランディングに
力を入れていることもあり、ジビエ集荷システムのスタートアップには
すごく良い土壌だと思うのですが、実をいうと私はいま福岡に住んでいるので、
今後の活動は九州を中心に行っていくつもりです。
なぜ高知から福岡に移動したかといった話は次の機会にお話します。
(つづく)
[ 2018/06/18 18:09 ]
狩猟ビジネス
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CM(2)
新刊 『これから始める人のための わな猟の教科書』
先日
6/26、狩猟の教科書シリーズ第3弾、累計5作目となる拙書
『これから始める人のための わな猟の教科書』
がリリースされました。
今作は、くくり罠の有名メーカー・
オーエスピー商会
様のご監修のもと、
くくり罠と箱罠を中心に、その仕組みから仕掛け方、ジビエ料理や
毛皮なめし、さらにスカルトロフィーの作り方まで、
”初心者にもわかりやすく”をモットーに解説をしています。
さらに前作『エアライフル猟の教科書』と同様に、
江頭大樹さん
のイラスト
とマンガも豊富に載せておりますゆえ、わな猟をまったく知らない方でも楽しんで
読んでいただけるのではないかと思います。
ご購入はAmazon、もしくは紀伊国屋書店やジュンク堂などの大手書店にて
お求めください。
ちなみに、内容がニッチなためか、図書館にはあまり入っていないようです。
まぁ宣伝はこのぐらいにして、今回は
前回の続き
をかねて
出版後記を
ば。
[続きを読む]
[続きを閉じる]
➀
『わな猟』ってぶっちゃけどうなの?
わな猟の教科書の取材は、日本中の色々な罠ハンターさんに話を聞きに行った
だけでなく、僕自身も狩猟者登録をして、某県の山奥で2カ月間
山小屋に引きこもって罠猟をしていました。
そこで感じたことですが・・・
わな猟って、う~ん、面白いッ!
銃猟は目の前の獲物に向けて銃を放つ『スポーツ的』な面白さがありますが、
わな猟は獲物のフィールドサイン(足跡など)から存在を予想する『知略的』
な面白さがあります。
いうなれば、わな猟は
釣り
とまったく同じ楽しさがあると感じました。
(
銃猟の楽しみはスピアーフィッシングと似てます)
➁
・・・でも、問題も多い。
ただ、もちろん罠猟には初心者の参入を拒む
3つ
の大きな要因があります。
その1つが
土地的要因
。
わな猟は猟犬を使った銃猟者との”ナワバリ争い”が起きていることも多く、
土地によっては『わなハンターお断り』の場所もけっこうあります。
実際に僕も知らずに罠をしかけて、後日地元のハンターさんから
お叱りをうけたこともあるぐらいです。
(「おめー、こんなとこに罠かけて、うちの犬がケガしたら、どぎゃ責任とるんか!?」)
このようなローカルルールは役場に聞いてもわからないので、
その土地に住んでいる人しか罠猟はできないのが現状です。
2つ目が
時間的要因
。
罠猟の原則である
『毎日見回り』
という要求は、都心に暮らしている
人にとっては酷です。
通勤・通学の途中に罠を見回って、獲物がかかっていたら早退して解体?
そんなのぶっちゃけ無理な話です。
➂
アナログとデジタルの進化に突破口が!?
わな猟の問題を解決に導くであろうと私が期待している活動の一つが
現在、東京五日市・檜原村で行われている
『罠シェアリング』
です。
罠シェアリングを一言で説明すると「
罠の集団猟」
で、
『罠の資材費や見回り、再設置などの手間を分担し、獲物はシェアしよう』
という活動です。
これは、従来の罠猟が単独で行い、猟場や狩猟技術は秘伝にするのが当たり前
だったのに対し、罠シェアリングではあらゆる垣根を越えて罠猟を楽しもうという
革新的な活動だといえます。
さらにこの活動では、獲物の運搬や解体、毛皮なめしといった狩猟免許が
いらない活動については一般人も参加できるため、”狩猟”という間口を
広げることにも一役かっています。
実質的に銃猟
者
(+猟犬)の共同体である『猟友会』に変わる
罠ハンターの共同体として、罠シェアリングは今後日本各地に広がっていく
活動になるんじゃないかなと思っています。
罠シェアリングの代表者である小川さんも、
「罠シェアリングの活動がドンドン広がってほしい(ノウハウも教えるよ)」
と言っていたので、僕も福岡県で来期あたりに似たような活動を開始したいと
考えております。
https://ja-jp.facebook.com/jibierKYS/
罠シェアリングというアナログな進化と合わせて、デジタルな進化も見逃せません。
その一つがIoTを使った
『罠通報システム』
で、特に僕が注目しているのが
SIMカードを使った
IoTトレイルカメラ
と、2017年に日本へ本格参入が
決まった
LPWA(Low Power Wide Area)
と呼ばれる通信技術です。
細かな解説は本をご覧いただければと思いますが、
箱わななどのスポット的な通報システムにはIoTカメラを、
くくり罠などの広範囲に仕掛ける罠にはLPWAが、
今後応用されていくことになるとみています。
➃動物愛護者とどう付きあうか?
わな猟のかかえる問題は、地理的要因と時間的要因の2つがありますが、
さらにもう一つ、
おそらく永久的に解決することは無理であろう問題点があります。
それは
・・・
動物愛護者との摩擦
(人為的要因)です。
いや~、今回の本を執筆するにあたり、
動物愛護者の方々から様々な形で抗議の声をいただきました。
出版社の方にも
『出版差し止め要求』
の電話が、
ガンガンかかってきたそうです。
まぁこれらの声のほとんどは中身のない罵詈雑言なわけですが、
なかには動物愛護者の思考が透けて見えるような意見もあり、
ハンターとは認識レベルで相容れない部分があることがわかりました。
まず、動物愛護者の方たちにこれだけははっきり言っておきましょう。
『ハンターは好きで
動物を
殺しています。』
つまり動物愛護者の「動物を殺すな」という主張とハンターの主張は
完全に対立しているのです。
これを聞いたハンターの中には、
「僕は日本の農林業が守りたくてうんぬんかんぬん」や
「命の大切さを知るために
うんぬんかんぬん
」とのたまう人がいますが
”綺麗ごとを言うなッ!”
少なくとも
狩猟を3年以上続けている人(免許更新をしている人)は
動物をしとめることに楽しみを見出していると断言します。
これは現代社会の中では抑圧されている、人間が本来持っている
暴力性やリビドー、嗜虐的欲求を狩猟という行為で発散させている
からだと僕は考えています。
なにはともあれ「農林業を守りたいから狩猟をしている」という意見は、
社会的意義を失いかけている
ことが数値的にも明らかなので、
動物愛護者にココを突かれたら「ぐう」の音も出なくなります。
(僕が動物愛護者ならこの意見で論破します)
「暴力性」や「嗜虐的欲求」という言葉に引かれる方もいると思いますが、
僕はこのような感情を持つのは
人間という動物にとって当然
だと思います。少なくともこれからの若い人たちや子供たちにとっては
ポルノと暴力にまみれた
空想世界
(マンガやゲーム、ドラマなど)
で本質的欲求をマスターベーションさせるよりも、
狩猟という活動を通して発散させる方が健康的だ
と思っています。
しかし、もちろん狩猟は獲物を苦しませることは本意ではありません。
もがき苦しむ姿を見て恍恍忽忽することは、人間の本質的欲求の解消ではなく
ただの変態趣味
です。
よってハンターには、
『狩猟は楽しいんだ』
という自己の意識を
明確にすると共に、獲物を確実に・なるべく苦痛を少なくするように
しとめることが求められることになります。
(ヨーロッパの狩猟哲学では、上記に加えて『狩猟を芸術に昇華させる』
といった理念が組み込まれているそうです。う~む、興味深い。)
そういえばもう一例、
動物愛護者の方から
『アニマルウェルフェア』
を持ち出した
批判を受けたことがありますが・・・・そりゃまったくのお門違いの話です。
簡単にアニマルウェルフェアについて解説すると、
あれは人間の創造した家畜に対して、様々な福祉活動を展開しようという
考え方です。
よって、狩猟に対してアニマルウェルフェアを持ち出した動物愛護者の意見は
人間が野生動物よりも上位の存在である
ことを根底にした、まったくもって
おこがましい
考えであるといえます。
動物愛護者はよく
「かわいそう」
という言葉を口にしますが、
これも自分たち人間が”神”のような力を持っているという意識から来る
上から目線の発言だといえます。
野生動物は人間に慈悲や庇護を求めてはいけません。
「人間は銃や罠などのテクノロジーを駆使して、ようやく野生動物と
対等な力になれる」ということは、狩猟を続けていると痛感させられます
。
(つづく)
[ 2018/06/27 01:11 ]
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