美ンまいもん決定戦!『イノシシラード』

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エージングで削ぎとられた脂身。
食べるところもないから捨てちゃい・・・・ません!!
これを捨てるなんてもったいなさすぎます!!





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まず集めた脂身を鍋で焼いていきます。
しばらくすると脂が染み出してくるので、
焦げないように弱火でじっくりと揚げていきます。



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そぉ~ら完成しましたよ!
『イノシシ脂身のから揚げ~』






・・・ではなく!



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メインは搾り出した油脂、
そう、『イノシシラード』です!!





さて、このラードをどのように賞味するのか。
油を味わいたいのなら、やはりあの料理です!




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まず、たっぷ~~りのラードを強火にかけます。
白い煙がモクモク出てきたら卵を入れ、
すぐさまご飯を投入し米を卵とラードでダブルコート!

ちなみに、解体直後の脂身は多分に水分を含んでいるため、
ラードにすると油が撥ねまくります。
エージングした脂身は水分が適度に抜けているため、
上質なラードに精製する事ができます。





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前回作ったイノシシ醤肉を細かく切って入れ、
ネギを加えて火が通ったら完成!



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『イノシシ炒飯』!!

ウゴゴゴッッ!!コイツはたまらねぇッ!
米粒一粒一粒にイノシシの
甘い油がコーティングウッ!

台湾や沖縄には、卵かけご飯の要領で食べる
『ラードかけご飯』と言うものがあると聞きますが、
米は本当に油とよく合うッ!!

しかもイノシシはブタに比べ油臭さやクドさが少なく、
米の甘味を阻害しない!!
ウマさ増し増しで『美ンまい』!!





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ところで昨今『ハンターの高齢化』が問題にされていますが、
チョットこれっておかしくないですか?

狩猟って獲物を追って野山を飛んだり跳ねたりし、
捕獲した獲物を何キロも谷から谷へ運び、
何時間もかけて解体するという
ものすごく体力を使う趣味です。


こんなハードアクション、常識で考えれば

還暦をとっくに過ぎたご老体に
できるわけありませんッ!!

しかし実際は多くの御年配方が
現役ハンターとして活動されているのです。

一体、どこからそんな力が出てくるのか?

答えは一つ!!




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ハンターは『美ンまい』食べているからです!

ここで『美ンまい』とは『味がいい』と言う意味ではなく
食べて血が湧き出し、筋肉が再生し、
思考が鮮明になり、五感が優れ六感が働き、
明日を生きる活力が
ミ・ナ・ギ・ル
料理の事を言います。


「そんな料理が本当にあるのか?」
あります。
それは高い『カネ』を支払えば手に入ります。


しかしハンターは、カネの力に頼ることなく、
自らの力でそれを獲る事ができるのです!!





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さて、今期狩猟(料理編)最終話!
猟期中にはお伝えできませんでした
イノシシの『美ンまい』をご紹介しましょう!






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う・・・・!!
う、『美ンまい』にカロリーなんて関係な~いッ!
お手持ちの健康指南書は焚書しましょう!


~~~~~~~~~
~~~~~~





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所属している猟友会では、皮剥ぎを行い解体します。
では、その皮は捨ててしまうのか?



とんでもありません!
ちゃ~んと頂きますよ。


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毛付きの皮は約15cm四方に切り分け、
およそ80度のお湯に摘みながら浸します。







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しばらくすると毛穴が開き始め、摘んでいた所の毛が抜けてきます。
ちなみに温度が高すぎると毛穴が逆に収縮してしまい毛が抜けなくなります。



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引き上げたら冷めないうちに毛をむしりとります。
熱い!熱いです!!
しかしココは気合でカバーッ!



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後は抜き残した産毛を炙って焼きます。
香ばしい~香りがたまらんです!





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毛を焼いた皮は湯がいて付着している皮下脂肪を取り去ります。






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さぁ!この皮を細かく切って
ポン酢とネギで酢モツのように頂けば
『美ンまい』
あまり消化が良くないので食べすぎに注意しなければいけませんが、
コリッコリッコリと箸が止まらないっ!
どのような味付けにも合うアピタイザー!!
また、おでん等の変り種としてもイケます。



~~~~~~~~~~~~~~~


さて、続いてこちら。
何かわかりますか?




『舌』です。根元には『喉笛』が付いていますね。
このままだと少し臭うので、塩で揉み洗いし熱湯にくぐらせます。




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表面の皮を全部削ぎ落とす方もいらっしゃいますが、
食味を左右するほど厚くはありません。
汚れが気になるようでしたら、その部分をトリミングするぐらいで十分だと思います。






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味はブタのタンそのもの!
タンは煮ても
焼いても旨みが染み出し『美ンまい』!!
また喉笛は別名
『ナンコツ』と言われるように、
コリコリとした食感が楽しめます。


~~~~~~~~~~~~~~~







こちらは肋骨、通称『リブ』です。






リブには内臓に接した薄皮があるので剥ぎ取ります。
なお、銃の当たり所が悪く腸を傷つけてしまった場合は、
感染性の非常に高い『病原性大腸菌』の付着リスクが跳ね上がるので
持ち帰るのは控えましょう。





後は骨と骨の間に包丁を入れ、肋骨1本ごとにばらします。






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このあばら骨を味付けして焼いた『リブのピリから焼き』!!
う~ん!リブに少しだけ付いたお肉が『美ンま・・・



「否ッ!」

違います!!

リブの醍醐味は『肉と骨の間の筋』!
骨の端っこを咥えて、テープをはがすように
ペリペリと骨から引き剥がしながら食べる!
骨の旨みが染みこんだ筋が『美ンまい!!』

お肉なんてただの飾りです。
偉い人にはそれがわからんのですよ。





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しかし!

このようにリブにロースをつけた、
『チョップ』
という形に解体すると、
骨の旨みが肉に染みこみ
例え同じ料理法でもカット(骨なし)肉とは
全く別次元の料理になり
『美ンまい!!』



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後半に続く!


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タンいいよね〜

ちょっとレモン買ってくる〜
[ 2014/05/12 12:46 ] [ 編集 ]

あ、あかん
塩分カロリー控えめ薄味な病院食三昧の自分には羨ましすぎるーーー!!
脂っけたっぷり肉たっぷりの炒飯美味そう!!!
[ 2014/05/12 17:14 ] [ 編集 ]

美味しそうだ

 君のブログと料理は本当に楽しそう&美味しそうだねー! 
 読んでて嬉しくなってくるよ!
[ 2014/05/12 22:05 ] [ 編集 ]

ハイカロリーでも山の中走り回っていたらすぐに消費できてしまいそうですね。
ハンティングは独特の緊張感がありそうだけど、
そういった状況も長く元気でいられる秘訣になりそうです。
それにしても美味しそうです。
[ 2014/05/13 00:18 ] [ 編集 ]

お肉とか魚とかのはじっちょの部分というか、店では絶対出さないような部分とか、大好きです!!!!
[ 2014/05/13 01:23 ] [ 編集 ]

表現力がスゲーっすね!
今期はししを罠でとって喰らいたい
[ 2014/05/13 07:15 ] [ 編集 ]

Re: れおん さん

焼肉店に行き牛タンを頼んでも薄っすいんですよね~w
しかしイノシシタン。牛に比べてすごく柔らかいんですよ!

厚切り猪タンを炭火で焼いてご飯に乗っけてあっぐあぐ!!
たまらん幸せ~です
[ 2014/05/13 08:12 ] [ 編集 ]

Re: グンマー さん

うひひひっ!ラードをどーんと使ったチャーハン!
味のこぃ~ピリ辛焼きッ!!いくらでも食べられるが消化の悪い酢皮!!!
健康最高っ!

って、グンマーさん病気じゃなくて怪我なのですから
病院にいても美味しいもの食べられるでしょw!
[ 2014/05/13 08:18 ] [ 編集 ]

Re: 長宗我部元親 さん

ありがとうございます!!
本当は1品1品レビューしていきたいのですけどね~

来季は是非『シカ』もチャレンジしてみたいと思っています!
[ 2014/05/13 08:28 ] [ 編集 ]

Re: ねぎ夫  さん

病気は悪循環により進行すると聞いたことがあります。
一度体を壊すと、食が細くなって体を動かす元気が無くなり、
他の臓器の働きが悪くなって、さらに病気が悪化するのだとか。

「病気で死ぬ前に憧れの狩猟をしてみたい。」といって
還暦過ぎて狩猟を始めた方がみるみる元気になっていったという話もききますw
「山の神様のおかげだ」と言っていました。
[ 2014/05/13 08:34 ] [ 編集 ]

Re: あいきょ さん

お店で出るような肉の脂身集めて油を精製したら無茶おいしそうだw

骨とかも、しゃぶっちゃいますよね~w
次回はしゃぶり付くお肉のなかでは断トツにうまい
アレをご紹介しますよ!
[ 2014/05/13 08:46 ] [ 編集 ]

Re: やんま さん

今期、イノシシで食べられなかった部位に『血』があります。
豚の血は中華やドイツ料理では非常にメジャーな食材ですよね。

銃猟だと無理ですが罠猟なら可能です!
やんまさん、是非チャレンジしてみてください!!
[ 2014/05/13 08:49 ] [ 編集 ]

すげーーーー(゚∀゚)

いや、すごい。

いや、すごい。

いやぁ、すごーーーい(゚∀゚)

[ 2014/05/13 23:37 ] [ 編集 ]

Re: にゃっきー さん

今年は釣りもキノコもがんばって行きますよ~!

にゃっきーさんもいかがでしょうか?
『狩猟という未知なる世界へ・・・』
[ 2014/05/14 00:09 ] [ 編集 ]

くうぅぅぅ、どんな店でも食べられない様な、本当に美味しそうな炒飯ですね。横着な私は焼き肉んのタレに漬けて焼くか、カレーぐらいしか出来ません。ジビエさんも炒飯を作る時に、料理人がやるようなパラッパラッって空中に米を舞わせる技をすでに習得されているのですか?
[ 2014/05/14 19:34 ] [ 編集 ]

毛抜き

作業用の厚手ゴム手袋か、軍手をはめた上に家庭用のキッチンゴム手袋を着用すると熱くないですよ♪
お試しあれ(^^)/。
[ 2014/05/15 00:07 ] [ 編集 ]

Re: 海流美丸 さん

イノシシのラードなんて、ブランド豚から精製した
『超お高いラード』に比べれば足元にも及ばないと思います。

しかし!!イノシシのラードは製造する人がいないため、
『決して手に入る物ではありません!』

もちろん精製するのには手間が掛かりますが、
これまで感じたことの無い『味』を追い求めることが出来る。
これこそ狩猟の醍醐味だと僕は思いますね~
[ 2014/05/17 01:00 ] [ 編集 ]

Re: じゃんさん

軍手にゴム手袋!いい方法ですね!!

僕は初め軍手だけはめてやってました。
しかし、しばらくすると熱湯が軍手に染みこんで来て・・・

「アッチィーーー!」

間抜けですね~
[ 2014/05/17 01:03 ] [ 編集 ]

おひさ!
ラード作るときは、鍋で最初から直接熱を加えると、焦臭がつくこともあるので、
最初は鍋にお湯を沸騰させて、脂身を入れていったたほうがいいよ。
ねつを加えていくうちに、水分が全部飛んで、焦臭のない綺麗なラードになるから。
イノシシのラードは、あかぎれとかによく効くそうだから、少しは冬までとっといたほうがいいかな。
[ 2014/05/17 18:55 ] [ 編集 ]

Re: benelli さん

どうも!

始めの煮始めはかなり焦げやすいですよね~
煮出すのは凄くいい方法ですね!
ただ、よく水分を飛ばさないと油がはじけちゃいますねw

そういえば軟膏などに使われるって聞いたことがありますね。
しかし・・・もうラードないんですよぉ~・・・
[ 2014/05/19 00:12 ] [ 編集 ]

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