マッカじゃない?『ザリガニシュウマイ』

(捕獲編はこちら)

『アメリカザリガニ』

マッカジャンimg_2226


日本では全く食用としてなじみの無いザリガニですが、
フランスでは『エクルヴィス』という名で
なかなかの高級食材なのだそうです。


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また、アメリカザリガニも本場ルイジアナ州では専門のレストランがあり、
フランス系アメリカ移民『ケイジャン』の人々にとっては無くてはならない食材だそうです。
フランス人はザリガニ大好きなんですね~。

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さぁ!1年かけてようやく捕獲する事が出来たザリガニ!
どんな味がするのか期待が膨らみますッ!!
さっそく料理していきましょう!!





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ザリガニは砂泥に生息するため、ハサミの間などに泥が付いています。
本来は一匹一匹丁寧にブラシでこすった方がいいのですが、
コイツらに反撃されたらメチャ痛いです。

少々強引にネットに突っ込んでもみ洗いします。

綺麗になったら鍋に入れ、数分加熱して茹で〆にします。

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「泥抜きは?」と思われた方がいるかもしれませんが、
今回は丸ごと食べるわけではないので必要ありません。

また淡水魚の泥臭さ、いわゆる生体内に残存する
臭いの原因物質『ゲオスミン』
「数日間の飼育により代謝される」という考えが

僕としては『?』

なので、今後も
泥抜きと言う名目で飼育は致しません。
(「新居の
風呂で魚を飼いたくねぇ!」というのが本音ですが・・・。)


さて、茹であがったアメリカザリガニ・・・

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・・・『マッカチン』ですね。



むき身にしていきますが、ザリガニの殻は固いので、
エビのようには綺麗に剥けません。
そこでちょっとしたテクニックを使います。


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まず頭部をねじり切ったら、胴体の『第一関節の殻』だけを外します。



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次に腹を上向きにして、尻尾を親指で摘み・・・




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「ぎゅっ!ぎゅっ!」と身を絞り出します。



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こうする事で殻を一枚一枚剥ぐよりも効率が良く、かつ
『背ワタ』は殻側に付くため、綺麗に身を取り出すことができます。



さぁ!捕獲したザリガニは15匹全部むき身にして
『ザリガニシュウマイ』を作るぞ~ッ!!







・・・て。



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「身、少ねぇ―――――――ッ!!」
15匹分の身がこれだけ??
こりゃシュウマイ1個分ぐらいしかないぞ!?




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大ぶりのザリガニでも、取れる身はたったこれっぽっち。
てか、ほとんど頭じゃないかッ!!






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仕方がありません・・・今回は食感のメインを
市販のアルゼンチンエビに譲り、ザリガニは
特有の『真っ紅な色』
『エビの香り』で個性を出してもらいましょう。



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色と香りをどうやって出すか?
これは以前テナガエビで扱った『エビ油』と同じ方法ですね。

今回はコクを出すために牛脂で抽出してみます。




makkanazariyu.jpg
うむ、なかなか見事なエビ油・・・いえ『ザリ油』が取れました。
この色はエビやカニなどが殻に持つカロテノイド色素の一種
『アスタキサンチン』が油に溶けたものです。



さぁ!皆さん想像してみてください~!
この真っ赤なアメリカザリガニから抽出した色素を
シュウマイに加えるとどうなるか!
想像に難しくありませんよね~!

そして、『赤い』と言う事は、皆さんも大好きッ!
鉄板の
『赤い人のネタ』もできますね!デュフフッ!!





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このザリ油と、アルゼンチンエビ、タケノコ、ネギ、
ショウガ、ニンニクをみじん切りにして、
塩、片栗粉、卵白と醤油少々を加え、粘りが出るまで包丁で叩いたものが・・・



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こちらの『エビ餡』!




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『OK』にした指の上に市販のシュウマイの皮を敷き餡を詰め・・・



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アクセントにザリガニの身を乗っけて、チンゲン菜の上に並べます。







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蒸し器の代わりに、水を敷いたフライパンに皿を浮かべて蓋をします。




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15分ほど蒸し上げたら完成です。



世界初公開ッ!
アメリカザリガニを使ったぁ~
『赤い彗星のシューマイッ』!!









 imgp7023shuusei.jpg
・・・んン?
なんか紅というより黄色?

 
おいおい!どうしたマッカチンッ!!
ここは流れ的に
通常の3倍は赤くなるところだろうが!
しかもテナガエビ油に比べたら、だいぶ香りが弱いな・・・。



・・・まぁ、とにかく頂いてみましょう。
「いただきます!!」







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ぬぅッ!!
エビのプリプリとタケノコのコリコリが絶妙なハーモニィ!!
そこに牛脂のこってりがマッチィ!!
餡は素晴らしいぃ~ィ出来だぁ!!

さァッ!お待ちかねェ!
アメリカザリガニの身は!?


aruleimgp7030.jpg








・・・・・うん。






本体に臭みはありませんが、特別香ばしさもありません。
また牛脂でカバーがかかっていますが
食感はパサパサしており旨みも欠けます。
一言で言えば『大味』ですね。

もちろん初獲物なので
・生息場所によって違いが出るのか?
・他のザリガニはどんな味がするのか?

を調査しなければ
相対的に食味の結論を出すことはできません。


う~むむ・・・しかし
『赤いヤツ』
決して悪くは無いんですが、
期待が大きかっただけに『コレじゃない感』が強いですね。
何と言うか・・・









niseshaa.jpg
『赤い人』と思ったら、
アゴアゴしたオッサン』が出てきた気分です。





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アメリカンなんですね

アメリカザリガニ…その名のごとく味もアメリカンなんですね。
食用に輸入したのに、食べない理由かもしれないですね
[ 2014/07/07 09:29 ] [ 編集 ]

アメリカザリガニとフランスのエクルビスはたしか種類が違ったような?

甲殻類は火の入れ方でぱさついたりと食感がかわりやすいかも(^^)

自分も一度はアメリカザリガニを料理してみたいです

[ 2014/07/07 10:47 ] [ 編集 ]

Re: CC1DL さん

旨みに関しては生息環境によって大きく変化する事がよくあるので、
まだまだ結論付ける事はできませよ~
今回は少し期待外れでしたが、捕獲状況の変化による食味の変化を楽しむことも、
キャッチ&イートの醍醐味であったりします!

ザリガニは食用ではなく、ウシガエルの餌ように輸入されていたそうですよ

[ 2014/07/07 22:19 ] [ 編集 ]

Re: やんま さん

フランスではアメリカザリガニは『Écrevisse de Louisiane』、
『ルイジアナのエクルヴィス』だそうです。
ヨーロッパエクルヴィスとはやはり少し種類が異なり、
『やや旨みに欠ける』と載っていました。

今回はこのようなふがいない結果でしたが、
これで終わりではありません!!
調理方法を色々工夫するなどして、
いつかアメリカザリガニにマッチした料理を作ってみたいと思います!!
[ 2014/07/07 22:25 ] [ 編集 ]

フフフ、赤い彗星も地に墜ちたものだな・・・。私の小学生時代にマッカチンと呼べたのはもっと巨大なサイズでしたよ。ハサミの肉も食べれそうなぐらいのやつです。たぶん記憶違いではないと思います。

でもアメザリの味はイマイチでしたかぁ。身も少ないなんて。陸のイセエビという評価を期待していたのに。これはガックリです。次行きましょう、つぎぃ~!
[ 2014/07/07 23:29 ] [ 編集 ]

ジビエには興味があれど、自分で手を出すには至っていない110と申します。なので、このブログの更新を毎回とても楽しみにしております(^^)

今回はアメリカザリガニですか。身の少なさを考えると、頭ごと食べられる料理とかもいいのかもしれないですね。
小さい個体ならばテナガエビと同じ様に素揚げでも美味しく頂けるのですかね?

さて、この記事で言う事ではないかもしれませんが、ジビエさんは昆虫食にも挑戦されていくとの事。既にご存知かもしれませんが、8月に日本の昆虫料理研究家の第一人者である、内山昭一先生が主催する「セミ会」なるものがあります。
都内で開催され、捕獲〜調理まで行なう大変楽しいイベントです(^^)ジビエさんも東京に移られたとの事ですので、ぜひ参加されてみては?(適当にググれば詳細はわかります)
ちなみに私も参加しようと考えています!

長文失礼しました。これからも応援しております!
[ 2014/07/08 07:20 ] [ 編集 ]

殻剥きのテクは参考になりますねー
かなり凝った料理で真似してみたくなりましたよ★

かなり大味とのことですが、こいつが養殖されて流通に乗ればそれなりの味になるのかもと期待しちゃいます。
[ 2014/07/08 11:15 ] [ 編集 ]

いつも楽しく拝見しております

こんばんは!ジビエ様
いつも楽しく拝見しております
私は現在、猟銃所持許可にむけてまっしぐらです。
初心者講習が終わって現在は、射撃教習申請中です。
ジビエさんのHPを色々と参考にさせていただきました。
今後は、狩猟免許と4アマも受ける予定でおります。
住まいは、茨城県の県南なので機会があれば射撃&狩猟をご一緒させてください。
水元公園は幼少の頃に近くに住んでおりマッカチなどよくとってあそんでいた公園です。
今後もHPの更新楽しみにしております。
[ 2014/07/08 22:15 ] [ 編集 ]

Re: 海流美丸 さん

ジビエにも共通する事ですが、野生の動物は『質』が一定しないことが前提です。
季節など色々と条件を変えて、その獲物が持つ本質的な味とそれに合う料理を
見出すことが、キャッチ&イートの大きな楽しみでもありますので、
アメリカザリガニもまだまだこれからといった形ですよ~

ハサミの部分はまったく身質が異なったので、次回は使用してみたいと思います!


[ 2014/07/08 23:40 ] [ 編集 ]

Re: 110 さん

始めまして!いつもご覧いただき誠にありがとうございます!!

その通りですね!
『身が少ない→食用に向かない』と考えるのではなく、
殻や『ミソ』をうまく活用できないかをポイントにしていくと面白そうですね~

『東京セミ会』ですね!!
色々なワークショップに気軽に参加できる事が東京に居る大きな利点だと思います。
これはタイミングが合えば是非参加させて頂きたいと思います!!

どうぞこれからもよろしくお願いします!


[ 2014/07/08 23:46 ] [ 編集 ]

Re: キツネさん

本当はもっと捕獲して『全ザリガニシュウマイ』を実現させたかったのですが、
一日粘って最大15匹でした~・・・

養殖してみて食味がどのように変わるのか研究してみるのも面白いですねw
ただ僕は生き物を飼うのが『ド下手』なので有志の報告を待ちましょうw!
[ 2014/07/08 23:51 ] [ 編集 ]

Re: ゴンタさん

初めまして!
おっ!身辺調査中ですね~
生活安全課での面接は全く同じ質問が、銃砲所持許可申請時でもありますので、
今のうちに慣れておいてくださいね!

僕も狩猟は全くの初心者です!
是非これからも情報交換等を通してご一緒にレベルアップさせて頂けましたらうれしいです!

次回は『狩猟編エキストラ話』ですので、お楽しみに~
[ 2014/07/08 23:56 ] [ 編集 ]

アドバイス有難う御座います

ジビエ様 カキコ有難う御座います
生活安全課の審査は私が思うには
温度差があるように感じます
私の所轄はわりとフレンドリーに感じています
こちらこそ今後は情報交換&機会があればオフ会で一席ご一緒頂ければと思っております
更新楽しみにしております
[ 2014/07/09 21:11 ] [ 編集 ]

Re: ゴンタ さん

僕も色々な方とお話をして思ったのですが、
銃所持に関する手続きは、各警察署・・・と言うか
担当者単位で全く異なるようですね~

『オフ会』ッ!?
おお!今まで田舎暮らしでしたのでそのような考えが
ありませんでしたが、東京なら可能ですね!
ハンターさん方が集まる機会等がありましたら、
僕も是非参加させていただきたいと思います!

[ 2014/07/10 23:20 ] [ 編集 ]

ザリガニ料理
リンクはっておきました
[ 2014/07/11 12:27 ] [ 編集 ]

身が・・・少な・・・
だから日本では食べられないのでしょうか?
他のえびの3倍少ないですね。
ウチダやニホンなどの追加調査を希望します。
[ 2014/07/11 23:03 ] [ 編集 ]

れおんくんのブログが見れないのですが、何かあったのでしょうか?
ジビエさんのブログといつもセットで見ています。
[ 2014/07/13 20:40 ] [ 編集 ]

Re: やんまさん

スウェーデンのザリガニパーティー!参考にさせていただきました!!
http://blog.fc2.com/?jump=http://goo.gl/oyZjx4

日本でも11月15日を『狩猟祭』としてジビエを食べる風習を作れば
100年後には『伝統』として残っていきそうですねw
・・・丁度『土用の丑の日』のそんな感じですからね~
[ 2014/07/13 23:28 ] [ 編集 ]

Re: ねぎ夫  さん

身はちょっとビックリするほど少なかったですねw
山間部出身の父親に聞いたのですが、昔はザリガニ普通に食べていたそうですよ~
百獣(ももじい)料理、虫食などと同じように、ザリガニも
『飽食に埋もれてしまった食文化』なのだと感じます。

おおッ!?ニホンザリガニは天然記念物ですww
[ 2014/07/13 23:32 ] [ 編集 ]

Re: 彩さん

いつもご覧頂き誠にありがとうございます!
大変申し訳ございませんが当方では関与しかねます。

これからも是非よろしくお願いします!
[ 2014/07/13 23:40 ] [ 編集 ]

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