…当方が初めて手にかけた猪もちょうどジビエさんの記事にある大きさの箱罠でした。大きさは30㎏程の雌でした。
箱罠の中で走り廻り横から棒を差し込んで壁を作って制しようとしても飛び越えたり潜り抜けたりしてうまくいきませんでした(鼻錠は無かった)
仕方無く首筋が空いた所に槍を突きつけるとわずかに刺さり、その瞬間に後退りする事無く自分から槍に突っ込んできて首筋から腰までを自ら一気に貫通してしまいました…
当方が首に埋まる刃を確認して腰から血を絡めた刃が出てくるまであっという間で…その間、何もする事が出来ず呆然としていたのを覚えています。
槍に貫かれた猪が息絶えるまでは20秒程だったので結果として苦しませずにすんだかとは思うのですが…
未だにもう少しいい方法が無かったのか?悔やんでなりません。
今でも獲物に恐怖を与えず苦しませず、刺し止めできるように精進するよう心掛けています…
罠にかかった獲物は「ポコン」と叩いて肉にしておしまい!
…と考えている人もいますが、実際はそんな簡単な話ではありません。
罠にかかった動物は、変えられない運命の中を必死に生きようと
もがき暴れます。
初めは獲物を仕留めると言う行為に意気揚々とした私たちも、
その姿に気迫され、慈愛と非情が入り混じり、いつまでも倒れない獲物を
前に「早く殺させてくれ!」と言う狂気を覚えます。
しかしそのような感情の波も、1、2回経験すると慣れていきます。
生き物を殺すと言う非日常でさえも、日常の中に溶けていくのです。
止めさしって、猟師やってると絶対避けられないよね?
今迄は、食肉処理の方々やって下さってくれていた事を、自らやらなければならない現実・・
せめて、苦痛が少ない方法でと、思う次第です。
「そのうち何も感じなくなる」にショックを受けましたが、
考えてみれば、今となっては僕もサバの首を折る事に
何も感じなくなっていました。
僕は狩猟をやらないので、最後の写真は開示できなかったのですが、
それでも日常的に獣肉を食べている訳です。
何か、上手く言えないけど、今回の記事で色々考えたし、
そういう事を考えるのは大事なのかなとぼんやり思いました。
何を考える事が大事か考える・・・
獲物の命を奪う『その一瞬』、狩猟をやっていれば必ず通る刻です。
銃猟では引き金を引くタイミングになりますが、
罠猟の場合はその一瞬を自らで決めなければなりません。
どのような方法で幕を引くか、新しく狩猟を始めようと思っている
方には、心の片隅にでも覚えておいて頂きたい事ですね。
僕も初めて釣った魚を捌いた時は衝撃で手が震えました。
しかし今となっては何百という魚も捌いても何も感じる事は
ありません。
「魚と獣を同じにするな!」と思われる方もいますが、
どのようなことにも『慣れ』て行くのが私たち動物です。
日常と非日常のには明確な境目と言うのはありません。
猟期も楽しめたようですね。私は最初に罠で捕獲したイノシシは処分に困り先輩ハンターに射殺してもらったヘタレですw 本やネットに書いてあるのと違い「プギーブヒョー」とか威嚇してきて暴れるし近距離射撃も経験が無く怖いしでもうねw
2匹目は自分で76kg射殺しましたが「なんともいえねー」って感じでした。なかなか慣れないです。鳥や魚は食材としても流通しているので滅多なことでは気にならないかな
千葉県内で今年も狩猟しましたがイノシシだらけです。住宅事情で軽トラと犬は無いけど、空気銃、散弾銃、罠 使い分けて鳥と大物捕獲出来てます。
御無沙汰しております!
今期、某県であった狩猟免許試験では、罠の受験生が満員だったそうです。
『罠』、確かに銃には無い維持の手軽さがありますが、罠をかけた後の事を
十分に理解しておかなければいけませんね。
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