フォクシー・レディー 『ヒヨドリの狩人風煮込み』

<前編はこちら>


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ヒヨドリ
半日で僕が2羽、ミケさんは5羽ですか・・・。
やっぱり散弾銃が混じると猟果が落ちるんですかね?




http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpgいやいや、エアライフルでも鳥達の警戒心を
落ち着かせるブレイクタイムが必要だからね。
例えエアライフル持ちで十分な迷彩が出来たとしても、
この位が限界だよ。




http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/201507251732586ad.jpg・・・そもそも猟果にこだわる必要なんてないんじゃないかな?
テントの中で本でも読みながら、のんびりとした時間を過ごすのも
待ち猟の楽しみ方だと思うよ。

  

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 「まぁ、確かにそうですね。
一匹でも多く小鳥を仕留めたいなんて考えは
猟欲が強すぎて意地汚い感じがしますね。」



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpgまぁ暇な時間はヒヨドリの羽でも毟って過ごそう。



「はい。」




「・・・・あ。」

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「毛を毟ると毛根に肉がこびり付いてしまいました・・・。」





http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150725173738d40.jpgおっと、それはついさっき仕留めたヒヨドリだね。
小鳥は仕留めてすぐ、体温が高い内
に毛を毟ると
柔らかい脂層ごと抜けてしま
うんだ。

  


「カモの場合は体温が残っている内に毟るって言われますが、
ヒヨドリは皮膚が薄いからダメなんですね。」




http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpg逆に冷えすぎると毛根が縮まって毛が抜けにくくなるから、
だいたい仕留めて1時間ぐらい置くのがベストかな?



「なるほど。では、こっちのヒヨドリの毛を・・・・







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うおっ!!なんだこれはッ!?」


http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150725173738d40.jpgど、どうかしたのかい!?

  






「こ、このお尻・・・」



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「なんてセクシーなんだッ!」



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpgああ・・・今の時期でこの猟場のヒヨドリは
みんな良く脂が乗っているよ。



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「僕が
去年捕獲したヒヨドリほとんど脂が乗ってなかったんですよね。
でも、なんでこれほど脂のノリに違いがあるんでしょうか?」



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpgそれは、ヒヨドリの『食性』が関係しているんだよ。




猟期は - コピー


http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/201507251732586ad.jpg一般的にヒヨドリは果物を主食にする鳥だと思われているが、
実は季節(平均気温)によって食性が大きく変化する。

この時期のヒヨドリは
カロリーの高い植物性のエサを求めるから、
この猟場に沢山生えている『ナンキンハゼ』を食べて
皮下脂肪を増やすんだ。


  

 
南京ハゼ



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpgヒヨドリに限った事ではないが、目的とする動物に会う為には
その動物のその時期の食性を知り、
その餌が豊富にあるフィールドに行く

必要があるよ。


「なるほど~・・・。しかし
どうやって猟場を探すんですか?
食性がコロコロ変わるのなら
都合のいい猟場を見つけるのは難しいのでは?」



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/201507251732586ad.jpgうん・・・まぁ私はハンターである以前に
『バードウォッチャー』だからね。




「えっ?バードウォッチャー!?」



猟期は



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpg私が狩猟をするのは、今ぐらいの時期から猟期終わりまでの
1ヶ月半、エアライフルでの鳥猟だけだ。
それ以外の時期はバードウォッチングを行っている。
だからヒヨドリの食性の変化と、集まるエサ場を知ってるんだ。


「でも、ハンターとバードウォッチャーって
物凄く仲が悪いって聞いてましたが、大丈夫なんですか?」



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/201507251732586ad.jpg確かにバードウォッチャーにはハンターを目の敵にする人も多いね。
日本野鳥の会の中にはハンターを断る支部もあるそうだ。
でも、私は鳥が大好きだ。
もっと鳥達の事を知りたいと思ったから狩猟を始めたんだ。



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpg結果、バードウォッチングだけでは見る事の出来ない鳥達の
姿を知る事ができたよ。
無害者のバードウォッチャーと捕食者のハンターとでは
鳥達が向ける視線はまるで異なってたんだ。


「へ~・・・しかし、
バードウォッチャーの中には偏狭な人が居るんですね。
「コッチに向かって撃ってきた!」とか
「密猟している!」とか
嘘の通報をする人もいる
らしいですからね~。」




http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150725173738d40.jpgまぁねそういう人もいるけど・・・でもね、
ハンター側にも問題は多い
んだよ。

  

「え?」


http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150725173738d40.jpgハンターの中には鳥を『射撃の的』ぐらいにしか
考えていない人も多いからね。
手当たり次第に鳥を撃つ密猟が横行しているのが現状だ。

 

 
「特にエアライフルは発射音が小さいから、
散弾銃よりも発砲しやすそうですよね。」





http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/201507251732586ad.jpgバードウォッチャーもハンターも、
共に野生動物から楽しみを頂く存在だ。
いがみ合って足を引っ張り合っているのではなく、
いつまでも楽しみが続けられるよう協力して自然を
守っていく活動が必要だね。




「そのためには、
ハンターはバードウォッチャーの技術や知識を学び

バードウォッチャーには狩猟の楽しみを理解してもらう事
が必要ですね。」



http://blog-imgs-79.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20150726005355dba.jpgうむ。
それじゃあ、そんなジビエ君には
バードウォッチャーも唸る
絶品ヒヨドリ料理
を伝授してあげよう。




~~~~~~~~~~
~~~~~~~

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まず毛を毟ったヒヨドリを数羽用意します。
産毛が残っているようでしたらバーナーで焼きましょう。




はさみで肛門を丸く切り、首元まで開いたら、頭、足先を落とします。
次に砂肝を切り離して腸ごと取り出しましょう。
心臓、肝臓等は付けたままでもOK。




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ヒヨドリを4分割し、じっくりと熱をかけていきます。
脂の乗ったヒヨドリからは大量の油が染み出してきます。





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十分に油を出したら、さいの目切りにしたナスビを加えて炒めます。




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ナスビにある程度火が通ったら、
トマトジュースと白ワインを同量加えてじっくりと煮込みます。





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ヒヨドリの油が乳化し、ソースにとろみが出るまで煮込んだら
塩胡椒で味付け乾燥バジルを振りかけて・・・・





完成!


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『ヒヨドリのカチャトーラ(狩人風煮込み)』!!




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おおおっ!このヒヨドリの肉ッ!
ただ焼くだけでは少々レバーっぽさが強かった食味も、
トマトの風味が打ち消してくれれている!
ガラからいい出汁が出るのか
ナスがふんだんに旨みを吸って輝いているっ!

これは確かに素晴らしい一品だッ!








・・・・しかし、
実はこのヒヨドリのカチャトーラ・・・・




真価を発揮するのはココからですっ!

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『ヒヨドリのカチャトーラライス』!!





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うおおおほほほほーーーーッ!!
う、嘘だろ!?ヒヨドリの油が
これほど『ご飯』に合うとはッ!

チキンカレーっぽい?いいや違うねッ!

ヒヨドリの油は鶏よりもさらに粒子が細かく、
米の分子間を流星群のように駆け抜けるっ!
甘美で芳醇で、そして旨みの爽やかさが違うッ!



あれはちきゅう

ヒヨドリ・・・以前、出会った時は
スパイキーヘアの悪たれ小娘だと思っていたが、
時期と猟場によってこれほどセクシーに変身する
とは思ってもみなかったぜ・・・



バードウォッチングだけでは知る事の出来ない

ヒヨドリの魅力
ハンティングでしか味わえない
『食』という愛の世界を・・・・




”ARE YOU EXPERIENCED?”


ひよどりvv3ん





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[ 2015/08/03 00:00 ] ジビエ料理メニュー ヒヨドリ | TB(-) | CM(6)

鹿は5月の当歳の♂が一番!(だと思う)

ジビエさんが本文中に記されていたヒヨドリの季節の食性。「なるほど」と納得する事があったのがリアルタイムの昨日なんですが、当方のアパートのベランダに飛んできたヒヨドリ。ホンの2m程の近くまで寄ってきたので珍しいと思ってみていると何か細長い甲虫をくわえている様子。
良く見てみるとなんとタマムシでした。(笑)
当方は夏冬関係無くヒヨドリ自体を食した事が無いのですが、やはり食性による味の違いは相当あるんでしょうね…いつか空気銃が昔みたいに無免許で所持・狩猟が可能になったら試してみたいものです。(^-^)
[ 2015/08/03 04:34 ] [ 編集 ]

住宅地ではよく見かけますが

これまたずいぶん美味そうに脂がのったヒヨドリですね
こちらは、住宅地で柿の木が多い所でよくヒヨドリを見かけます
飛んでいるヒヨドリは凄く速度が速いので大抵諦めることが多いです(´;ω;`)
今のところトラブルに巻き込まれたことはありませんが、お互いの立場を知って譲りあうことは大切だとは思います
自然が好きな者同士ということは共通していると思います
こちらは東北ですから待ち撃ち猟にはちょっと寒さがキビシイですね(^0^;)
その代わり早朝に誰もいない河川沿いを狩猟しながら散歩することを楽しんでいます
今年もヒヨドリに出会えるといいですね
(≧∇≦)b
[ 2015/08/03 22:50 ] [ 編集 ]

Re: 槍のナガサKIさん

ヒヨドリの食性が変化するという話は本当なんですね
「何食っても旨いっ!」てのは本当に幸せだと思いますw
エアライフルが無免許だった時代はだいぶ昔の事ですね。
無計画になんでもたべる鳥だからって、
エサに釣り針なんて仕掛けてはダメですよ!


・・・♪
[ 2015/08/07 20:24 ] [ 編集 ]

Re: 鯨の唐揚げ さん

ヒヨドリは波打って飛ぶので補足するのが難しいですよね~
しかし、あの子らははばたくたびに「ヒヨ!ヒヨ!」
と鳴いちゃう癖があるみたいです。
音を聞いていると、近づいてくるのがわかりますねw

『散歩猟』、いいですねw!!
猟果や発砲にこだわらないのもまた
鳥撃ちの楽しみじゃないかと思います
[ 2015/08/07 20:31 ] [ 編集 ]

真似してみよう(^O^)
[ 2015/08/10 10:23 ] [ 編集 ]

Re: やんま さん


ひよさんは骨からも出汁が出ますよ〜d(^_^o)
[ 2015/08/10 21:16 ] [ 編集 ]

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