飯盒専科 『アユの炊き込みご飯』

<釣り編はこちら>

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アユ
別名『香魚』、英名は”Sweet fish"。
清流を巡る姿とスイカに似た清々しい香りを発する事から
夏を代表する川魚として日本中で愛されています。

しかしそんな清楚なイメージとは裏腹に性格はいたって獰猛。
闘争心が強く、顔つきもゴッツいです。
またアユの香気物質の一つノナネールおやじ臭(加齢臭)
と同じ
化学物質だったりします。

アユは可憐な女性っぽい川魚?
・・・いいえ、1年と言う短い一生を猛烈に突き進む
パワフルで男性っぽい魚なのです。



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(・・・さて、このアユをどう料理しようかな?
この前の『ニジマス』のようにたき火で焼くか?
いや、たった3匹の小鮎のために火を起こすのは面倒だ。)


 
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(宿舎の食堂を借りて何か作るか?・・・いやいや!
仕事で来ているのにそんな真似はできん!
それに料理なんてしている所を室長に見られたら、
また何を言われるかわかったもんじゃないしなぁ~・・・。)


ほうれん草1 
(・・・あ、そうだ!

確か車の中にアレを積んでたはず・・・・)





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あったあった!『バーナー&コッヘル』
よし、今日はひさしぶりにこれを使って
飯盒炊爨(はんごうすいさん)だ!









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まずは米をとぎましょう。
調理器具は専用品を使うのがベストですが、よくアウトドアでお湯を沸かすのに
使用するコッヘルでも十分です。



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ただし、クッカーと蓋が密着するタイプでなければいけません。
クッカーの縁が注ぎ口になっている物は使用できないので注意しましょう。
ガスカートリッジがぴったり入るコッヘルで約2合の米を炊くことが出来ます。



さて、炊飯に使用する水はもちろんアユが捕れた川の天然水!
使用する食材が育った水を炊飯に使う事は、
アウトドア料理上級者である僕のこだわりなのです!



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「・・・あっ。」





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天然水を利用しましょう。
なお山で炊飯をする場合は、水場の確保の事を考え無洗米がベストです。
海の場合は大日本帝国海軍伝統の『海水飯』です。




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アユは内臓が付いたまま入れます。
表面を炙ると香ばしさ増しますがバーナーだと焼き魚は難しいですね・・・。





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調味料は、醤油:みりん:酒=1:1:2、
醤油はもちろんポータブル 九州醤油
米と酒、みりんは宿舎の食堂から拝借してまいりました。



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飯盒と違いコッヘルには目安がないため指で水加減を見ます。
今回のようなコッヘルで2合の米を炊く場合は、中指を米に触れるように立て
第一関節から第二関節の間ぐらいまで水を注ぎます。
炊き込みご飯の場合は調味料が入るため、水は気持ち少な目です。




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さて、コッヘルの蓋をしっかりと締めたら、
まず
弱火で5分ぐらいコッヘルを温め、強火にして沸騰させます。





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沸騰して来ると蓋が持ちあがるので重石を置きます。

ちなみにバーナーの火加減はで判断します。
「ぶぉぉぉーーーーー!!」という音は火力が高すぎ。
「すーーーーーー!」ぐらいの音が強火。
無音になるぐらいの火力が弱火です。





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蒸気が出てきたら、すぐに弱火に切り替えます。

炊きあがりのタイミングはコッヘルの中ので判断します。
まだ水分が多い時は「ぐつぐつ・・・」
丁度いいタイミングは「ふつふつふつ・・・」
「ちりちりちり・・・」と音がしたら焦げ始めてます。





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さて、炊飯における最も重要な工程が蒸らしです。
米のデンプンを糊化させるには、高温で長時間温めなければなりません。
もし蓋を開けてしまうと蒸気が逃げて温度が下り、芯が残ったご飯になります。
コッヘルの2合炊きなら30分
コーヒーでも飲みながらゆっくり待ちましょう。

炊きあがりが気になるからって蓋を開けてはいけませんよ!
興味本位で開けてしまったら災いが飛び出して大変な事になります。
最後に残るのは希望ではなく『ごっちん飯』です。







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最後にコッヘルを強火で数十秒炙り、逆さにしてバッシバッシと叩きます。

余談ですが、『上手なお米の炊き方』の口伝に、
「初めちょろちょろ中パッパ赤子泣いても蓋とるな」とありますが、正確には

 ①初めちょろちょろ
 ②中パッパ
 ③ジュウジュウ吹いたら火を引いて
 ④赤子泣いても蓋とるな
 ⑤最後にワラを一握りパッと燃え立ちゃ出来上がり

となっています。

今回の手順に当てはめると、
 ①コッヘル全体を温め炊きムラを防ぐ
 ②強火で一気に沸騰させ熱を対流させる
 ③吹きこぼれないように火を調整する
 ④蒸して糊化させる
 ⑤無駄な水分を飛ばす

となります。
最後にコッヘルを逆さにして叩くのは、
冷えたご飯が底にこびりつかないようにするためです。




さぁ!完成ッ『アユの炊き込みご飯』!!


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おおおぅ!いい香りじゃないの!!
米の硬さもバッチリだ!
アユの身を骨から外し、内臓ごと混ぜ込んでいただきます~






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ンん!アユの出汁が良く効いてるッ!
ほっこりとした身は味わい深く、
新鮮なワタの苦みはアクセントだッ!

炊き込みご飯だけでは料理としてパンチが足りないけど、

アユの塩焼きと合わせたら最高でしょうね!



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「いや~ぁ、いいねぇ~!
夏空の下、
アユ飯を食べるッ!無常の喜びだぁ!!」




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「・・・あ。」
やっぱり、野外炊爨は難しい・・・。
炊き込みご飯は白飯よりも焦げやすいので火加減は控えめにしましょう。















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[ 2015/10/19 07:00 ] 釣魚料理メニュー アユ | TB(-) | CM(2)

おお!鮎飯とは意外に正道で来ましたねー(笑)
ただ飯盒炊飯で一番のウマイ所、おこげが駄目になってしまったのが残念でした…
社の研修にコッヘル&バーナーまで持ち込んだジビエさんの心意気に感服です(笑)
[ 2015/10/19 19:29 ] [ 編集 ]

Re: 槍のナガサKIさん

もっと沢山捕れていたら、『アユのケンタッキーフライドチキン添え』や
『アユを見ながらペペロンチーノ』など凝った料理をご紹介したかったのですが
残念です・・・

おこげは残念でしたね~・・・。
やはりバーナーの火力調整は難しい!
[ 2015/10/19 23:08 ] [ 編集 ]

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