最初、自分はオオカミ再導入は危険なのではないかと思っていましたが、日本オオカミ協会のQ&Aを見て、考えが変わりました。今では賛成派です。ところで、狼って野良猫、野猫も駆逐してくれるでしょうか?
オオカミは家畜を優先して襲う気がしますがねぇ…
ハンターと環境省に言及しておられますが、オオカミ導入論を謳う方々は、導入後に発生することに何か責任を持っていただけるのでしょうか?
今度はオオカミの居場所が無くなって女・子供を狙ってくるんでしょう?
沖縄のマングースのようになったりしないものでしょうか?また、オオカミが増えすぎた場合、簡単にハンターに獲らせてくれるとは思いませんが?どうなんでしょう?
コメント2ですが、オオカミ協会のHPを見ました。
少なくとも今までの無責任なハブマングース導入とは違って真面目に取り組んでるのは伝わりました。
どっかの熊大好き団体のような気持ち悪さもありませんでした。
もはやリスクなしには鹿問題はどうにもならないようですね
オオカミ導入しても仕方ない気がしてきました。
大変興味深く読んでいて続きが楽しみ
さてこの手の問題の場合、「事故が起こった場合誰が責任を取るのか?」
これが解決しない限り前には進まないと思います
オオカミ協会は人が襲われる事はごく稀でほぼ無いと言う事ですが
稀って言う事はそれは起こりうる可能性があると言う事です。
この「責任を取る人」を担ぎ出すのが何よりも難題で、むしろここがクリア出来れば
話はトントン拍子で進むのでしょうね。
ただ行政はこの責任の所在を明確にすると言うのが何よりも苦手・・・というか嫌がるので、ハードルは相当に高く見えます
オオカミ導入とかありえない 殺人犯を野に放つような話だ
私はみかん県でギリギリ鹿は来てない地域のイノシシ駆除してます。
イノシシだけでも大変なのに鹿サルの進出は時間の問題、四国で特定捕獲事業者が軌道に乗るのは10年先と感じておりタイムラグと言うか、手に負えない時期がすぐそこまで来ている印象です。
そんな中、孤独のジビエさんが被害のより酷い地域で(!)本気で取り組んでいるのは励みにもなりブログも楽しみです。
狼の件ですが
はるか昔に解明された噂話を本気で信じる私達w この状況下でどのように進展させるのか続きが気になります!
オオカミの導入よりも先に、現在の保護法、公園法などを修正する方が
先でしょうね。
各県で捕獲数の緩和をしていますが、保護法の方は相変わらずです。
高山帯については手を出したい人が居ても法的に手が出せない状態の場
所が多く、そう言うところに結構シカが進出しています。
オオカミを導入するというのは、手法の一つでしかなく、これが独り歩
きするのはとても危険だと思います。
また、現状においてシカ、イノシシ、サル、クマの管理だけでも手一杯
なのにそこに新たに肉食獣である「オオカミ(絶滅させて管理なんてし
た事が無い。)」が加わってはたして管理できるでしょうか?
内心、オオカミに期待したい気持ちも少しはありますが、現状の出来る
事を最後までしきっておらず、受け入れる考え方も、手法も、体制もな
いままに「オオカミ導入」なんて話は出来ないな。というところが現在
の考えです。
オオカミは怖いからダメですね。
カマキリでも怖いのに、
オオカミなんて・・・
と、獣との接点が少ない者は考えるのです。
様々なご意見をたまわり誠にありがとうございます。
さて、ここで頂いたご質問は後日『番外編』として回答いたします。
その他、ご質問等ありましたら引き続きコメントにお書き下さい。
私がオオカミ再導入論に賛成するようになったきっかけはイエローストーン公園での経過を見たことでした。この後、再導入論には財源、国民の理解、しっかりとした研究が必要だと感じています。ただ国民の理解に関しては、赤ずきんちゃんなどのオオカミが敵であるイメージがあまりにも強くて理解してもらうのにとても時間がかかると予想しています。
そこで質問ですが、筆者様は国民の理解に関してはどのようなアプローチがいいと考えていますか?
以前から興味深く読ませていただいています。このようなトンデモを間に受けられているのは少し残念に思います
もしニホンオオカミが仮に少数でも残ってたら雑種化してしまいますね! 遺伝子汚染ですよ。
亜種レベルの違いって言うのは形態だけでなく生態的差異の違いだってありますよー。交雑が可能だから同じとかいう単純な話じゃないです。
なにせ日本狼は、いまだ謎が多い種で、大型肉食獣が小さな日本のような島国にいたのは奇跡とまで言われてます。(エゾオオカミ、ニホンオオカミ、あと1亜種がいたとも言われてますニホンオオカミ。)
放されても定着できない可能性も考えたことはおありですか。
狂犬病予防法で駆除されるべき野犬や野良犬と交雑する可能性だってありますよね。
犬との共通感染症のリスクファクターにもなりますよね?
シカとイノシシしか見ておられませんが希少種のニホンカモシカやライチョウだって獲物になりますよね?
法律の面でも、オオカミの輸入とかって難しいですよね?
社会性の群れの生物ってどの個体を獲るかによっては被害拡大の可能性もありますよね、(ニホンザルの論文参照)基礎データすらないまま、1つの成功例だけ取り上げて、失敗例や問題点に目をつむる姿勢は疑問を感じます。
そこらへんどう考えておられるか知りたいです。
貴重なご意見をまことにありがとうございます。
コメント欄は本ブログをご覧いただいている皆さまに、
見ていただくために設けておりますので、記事に対する
批判的なご意見は『大歓迎』です!
むしろ批判的なご意見の方が、僕自身も成長ができて喜ばしい
と感じておりますw
もしよろしければ非公開コメントの名前欄と文章の一部を
修正してあげ直しをさせて頂きたいのですがいかがでしょうか?
ご回答いただけますと幸いです!
ジビエさんの書かれているとおり生態系保全や希少な植物の保護を目的とした取り組みは
経済的損失がないから予算をつけることはできない。 はそのとおりです。一応近年では生物多様性とかで、研究と絡めてとか地域の表彰とかで出ることもありますが。
それもあって生物の、特に生態の研究者は往々にして金に結び付かず、一見”なんの役に立つの”といった研究が多いので研究資金に困っています。だから中には研究資金のための受け狙いの研究だったり、いま問題になってるこういうテーマなら研究資金とれそうだ、現場の意見はどうでもいいからそれっぽいことだけしよう…みたいな考えの人だって中にはいます。
けれども、どうして、再導入や毒餌に否定的な人たちがいるのかというと、別に時代錯誤な考えにとらわれて、思考停止してるからではありません。もちろん、そんな素人が思いつくような捕食者の導入とかはとっくの昔に考えて、メリットも理解したうえで、でもリスクが大きすぎるから否定してるんですよ。山ん中のシカの個体数が低コストで安定的に少なくなればいいみたいな表面的な事じゃなくて…他の動物への影響とか、もっと深いとこを見てます。
だから、それにかかわる人達を”思想の遅れ”で片づけられてしまうのは哀しいです。
国内ではオオカミがいた時代より、絶滅してから100年近くの方が獣害と動物の個体数がはるかに少なかったという事例がありますので、私はオオカミ移入に反対です。
私は、今、希少種の再導入なんかにかるくかかわってます、その、人に害を及ぼさないような希少種の増殖・再導入ですら…計画を立てる方は法律の面・コスト面・生態的な面・リスクまですべて一つ一つクリアしようと、
試行錯誤を凝らしながら頑張っているのをみていますから、軽々しく『再導入』って言葉を使われるのは苦々しく思います。
そして先日のtwitterの流れも見ましたが、『とりあえず種レベルなら外来種じゃない、再導入だ』等という定義をを決めるのはジビエさん自身ではありませんよ。
ところでジビエさんは、イノシカサルの急増の直接の原因は何だと考えておられますか?
動物の生態というのは、まだまだ分からないことも多くありますから、予測が難しいですね。それが面白いんですが。
日本の場合、草食動物を標的にした管理を行うとなるとカモシカ、それらの肉を食うクマの存在がネックになりやすいと思います。取り返しのつかないことになってからでは遅いですからね。
今回の記事は、生き物が好きで、もっと動物の事を学びたくてその一環から狩猟に興味を持った者としては、
記事の流れ的に『狩猟者の立場向上の言い訳にオオカミを出汁にする』ようにも読み取れるので、それでは公共の福祉にも反するし、オオカミもかわいそうに感じました。
お前は対案がないくせに文句ばかり言ってーって言われるとイヤですので 一応私の意見も言っておきましょう。
まずは動物だけに手を下すのではなくて、環境改変でもいいかもしれません。個体数が減るとき、ひいては生き物が絶滅するときというのは、往々にして『生息可能な環境が減る、エサが減る』ことが原因のことが多いです。
ジビエさんの定義で言う奥山?とか、里山?と奥山?のあいだのあたりをもっと木を切るとか、草刈りをするとか、草刈りの時期をずらすとかでえさや隠れ場を減らしてしまえばいいのです。アクセスしにくい場所へ出向いて動物を探し出して大量に捕るよりは効率がいいでしょう。刈った草や木の利用法があればもっと良いですけどね。
私は再導入に賛成です。
一見突飛に思える意見ですが、実にロジカル。
私は北海道から九州まで全国を旅してまいりました。
日本を実際に見て感じたのは、意外にも「山岳国家」であるということです。
都市部や里山以外には膨大な未開の地があり、人間が生存できるのはごく一部のエリアのみです。
そしてこの対策の舞台は「未開の地」がメインです。
それ故、オオカミに襲われるという確率よりも、交通事故の遭遇率のほうがはるかに高いでしょう。
オオカミに襲われたくないとお考えの方々は、現状を理解するために日本中を旅してみてはいかがでしょうか。
しかし、カモシカが・・・とかライチョウが・・・という考えもわかりますが、
そもそも生息地を草食獣が食い荒らしている現状は、いつ改善するのでしょうか。
見えない部分での森林の破壊は加速してゆきます。
果たして、人間が破壊した自然環境の中で、カモシカやライチョウは餌をとり続けることができるのでしょうか。
個体数のはるかに多い鹿、イノシシなどと奪い合うことになっていると思いますが・・・
「オオカミを絶滅させた」という原因を作ってしまったのは私たち日本人の祖先です。
文明開化の為に生態系を犠牲にしたのです。
人間の都合で駆逐してしまった頂点捕食者を、人間の都合で再導入する。
恥ずかしいことですが、エゴを認めて現実的な対策をとりましょうよ。
生態系も安定し、雇用も増えるし、農作物の安定供給にも繋がる。
結果農作物の安定輸出にも繋がり、狩猟というレジャーも身近になり新たな市場が生まれる。
いいことづくめじゃないですか。
反対意見の多くは、「世の中の感情論」と、「逆に生態系のリスクしか考えられない思想」でしょう。
物事を考える上で、経済的な視点も欲しいですね。
神道的な考えでいうと「オオカミ」の語源は「大神」、アイヌでは「ウォセカムイ」ですが、
神様なんだからそんなに怖がらなくてもいいのに。
しかも日本じゃ神様の輸入なんて仏教、キリスト教と繰り返してきたんですから、初めてじゃありませんってw
せうさま、折角なので反論します。 もとの論からそれてきている感がありそうなので、ジビエさん、邪魔なら消してください。
なお、短い今までの人生の中で私も研究や経験のために時には楽しく、時には嫌々ながらあちこち行ってきました。
たとえ確率が低かろうとオオカミはともかく、クマに襲われるのも嫌です。
>反対意見の多くは~「逆に生態系のリスクことしか考えられない思想」でしょう。
ここでは、生態系の保全を導入の根拠に挙げておられるので、生態系リスクをあげるのは然るべきかと思いますが。
それから、オオカミではないですが、絶滅した近縁種or同位種導入で生態系を取り戻す論が、海外では re-wildingとかtaxon substitutionといったものがあるようです。和文は少ないでしょうが、賛否の議論の論文も出てるので参考になるかもしれません。
なお、こういう話になった時、再導入の根拠にトキやコウノトリをあげる方も見かけますが、あれは鳥だから個体の行き来があったという前提があるので全く別問題です。
現実的ではないので反対しているんですよ。そもそも、オオカミを入れて解決するなら野犬がいる地域で、それらの問題が解決しているはずです。また、法律上オオカミは特定動物なので輸入や運搬も難しいでしょう。保全上も多分海外の多くでは絶滅危惧種なので持ってくるのもこちらの理由でも又難しいでしょう。
生態系の話なのに経済的な視点ですか、わかりました。オオカミの導入で、かかる金もありますね。どこから予算を持ってきましょう。
オオカミの購入費、正しいかかわり方の社会への広報費、畜産面への獣害が出たときの補てん、
人的被害が出たときの補てん、競合や捕食、鹿の減少で影響が出た絶滅危惧種の保全費。
オオカミの動向監視のモニタリングにもお金がかかります。「お金につながりにくく、生産的でない」生物の研究分野です。
それから里にオオカミが下りてきた、駆除した。導入オオカミが再び絶滅した、となったらまた入れるんですか。
またその狩猟者が立ち入らない地域で、を想定するならイノシシシカクマと違って恐らく狩猟鳥獣指定されないでしょう。
>個体数のはるかに多い鹿、イノシシなどと奪い合うことになっていると思いますが・・・
もともとはカモシカとシカは住み分けもして食性も違いました。シカは林縁、カモシカは森林や高山・いわゆる奥山です。
だから私は、奥山へのオオカミ導入による非意図的な効果を危惧します。
温暖化か何らかの原因によってシカが高山に侵出していますが、元来あまり高山が得意な生き物ではないと思います。
未開の地、ですか。むしろ日本は全く人の手が入って無い森林の方が少ないかと思いますけどね。
里山(≒農業用資材を得る、林業的価値のない雑木林)以外には薪炭林なり木材用なりの森林があるでしょう。
全く手つかずの原生林は少なかったと思います。
コメント欄は公用に開放しているスペースなので、
自由に議論を交わしていただいても構いませ。
また、どのようなご意見であっても私の方で
コメントを修正・削除する事はいたしません。
ご理解のほどをよろしくお願いします。
とても博学なお方の様ですね。大変勉強になります。
re-wilding についても参考になりました。
生態系保全のために真剣に日夜活動なさっている方にとって、一般人である私の意見が嫌味に感じられたとしたら申し訳ありません。
嫌味のつもりではないのでご理解をお願いしますー。
それではご提示いただいた現実的ではない根拠について、素人ながら素朴な疑問がちらほらと浮かんでまいりました。
ご意見を頂けると幸いですー。
■現実的でない根拠1
「そもそも、オオカミを入れて解決するなら野犬がいる地域で、それらの問題が解決しているはず 」
→たしかイヌは人間が改良した品種であって、オオカミとは別種ではないかと。
イヌが野生化しても深山に入って鹿を狩るとは考えにくいのではありませんか?
人間を知っている分、ゴミを漁ったりしてわざわざ鹿を狩らないのではありませんか?
例えば同じバイクでもハーレーと原付バイクを同一視するようなものじゃないかなーと感じました。
■現実的でない根拠2
オオカミは特定動物なので輸入や運搬も難しい
→ネットで「オオカミ 購入」で検索してみると売っていました。
個人で購入できる生き物って輸入運搬は難しいんでしょうか?
特定動物のため免許が必要です。とのことですが、
素人考えにはペットショップがクリアできる程度の問題に見えました。
そもそも国や都道府県が認めてしまえば法律は曲がるのでは?
(・・・子オオカミって高い値段がつきそうですね。捕らえて密売する違法ハンター対策のほうが大変かも。)
■現実的でない根拠3
カモシカなどの希少生物の生存が危ぶまれる。
→たしかに目の前にいれば捕食対象になりそうですね。
しかしオオカミに食われていなくなる程度の生き物ならば、そもそも早い段階で絶滅してたのでは?
■現実的でない根拠4
費用の捻出が困難
→費用の捻出については国家予算のお話になる為、なんともわかりません。
しかし、食害被害は「鹿だけ」でも近年は大体年間70億円発生しています。
国も焦って対策予算を95億円まで上げています。結構なお金が動いてますねー。
でもハンターは目減りする一方。&高齢化が顕著。平均60歳。
鹿は倍々ゲームで個体数を増やしています。(農水省データより)
あと数年したらTPP開始。日本の野菜は輸出価値が高いものです。
しかし、そのころには平均年齢70歳のハンターたちでは、鹿から守り切る力がありません。
人間が頑張ってもどうこうなるレベルを超えてしまいました。
と、まあ「お金につながりにくく、生産的でない」生物の研究分野とはもう呼べませんので、
被害を防ぐための投資は今までよりも予算が割かれるのでは?
研究者さんたちが「これだけ利益が出るはずだから予算ください!」っていうかどうかが鍵かなー。
また、やると決まったら、もう一度絶滅しても再度導入するのではないかなーと考えました。
未開の地っていう言い方は誤解を招きますよねー。
人間がのこのこ入れない土地って意味合いで、原生林のつもりではありませんでした。
多めに見てくださいw
ちなみに、ジビエさんのブログを通じて、初めて自然環境と人間の経済活動が密接にかかわっていることを知りましたので、
なにも深い事情まで存じ上げないままに素人考えを書き連ねております。
オオカミではなくともほかの解決策があればよいと思うのです。
しかしながら、ほかの解決策は無理があり、思考停止しているだけのように思えてならないのです。
折角ですのでの、是非その豊富な知識を以て、「ではどうすべきか?」の解決策を一緒に考えませんか?
不真面目なMです。 長くなりますが お答えしましょう。
なお、私はそもそもオオカミの専門家ではありませんので、ご容赦ください。
>嫌味のつもりではないのでご理解をお願いしますー。
香ばしいやつ等と言われて、からかい半分かもしれませんが、こちらの考えも一応わかっていただけたようで幸いです。
結果的に荒らしてしまいましたが、荒らしにきたつもりは元来なく、オオカミ導入を手放しで歓迎し、
反対者を愛誤だ!前時代的な思考停止だ!と言われたので反論したかっただけです。
まずその1 ノイヌとオオカミは違うので、根本から違うのでは。
バイクには乗ったことないのでわかりません。
>ゴミを漁ったりしてわざわざ鹿を狩らないのではありませんか?
ここでは野犬ですので、ゴミをあさっていたら野良だと定義してよいと思います。自活するとなると狩りをしているのでは。
野犬と野良犬・そしてノネコとノラネコはそれぞれ同種なのですが、法律上ノネコとノイヌが狩猟対象です。野良は非対象。
これらの違いは一般的に『ヒトの生活圏に依存していれば』野良、『自力で餌を獲り、人里にはあまり近づかない』とノイヌノネコになります。ただしこの法の解釈はガバガバです。
>たしかイヌは人間が改良した品種であって、オオカミとは別種ではないかと。
この意味はわかりかねますが(広義の意味があるのか、分類学的な意味なのか)、種、をどう定義するかによって変わります。
と言いますのも分野や学説によっても、また種、というものが絶対的で不変なものではない(同種内でも常に小進化を繰り返してる)、という背景があるのです。ちなみに新種記載というものは全く知らなかったのが発見されることよりも、同じだと思ってたものが実は違う種だった(んじゃないかな)パターンが多いです。
ただ、現在の主説に基づくならおそらくイヌを別種とするなら、ニホンオオカミ及びエゾオオカミもタイリクオオカミと別種としなければならないと思います。どちらも亜種レベルという位置づけですので。答えになっているかは分かりませんが。
まず、種(species)ってどのようにお考えでしょうか?交配可能なら同種?
形がだいたい同じなら同種?遺伝的にある程度同じなら?形は同じでも生態が違ってたら別種?
分類学の下、新種発見などのルールを決めてある国際動物命名規約には、品種という定義がないので金魚、鶏、イエイヌ、ブタ等は種としても亜種としても認められません。それぞれフナ、セキショクヤケイ、タイリクオオカミ、イノシシと同種です。それぞれ交配も可能です。
遺伝解析とかならば、犬種によってオオカミが人に連れられながらあちこちのイヌ科動物と交雑もしながら犬になったんじゃないかとも言われています。イヌの起源などもいまだはっきりしておらず今正しいとされている説も有力なだけで今後変わる可能性はあります。
なお、行動のことにあまり触れませんでしたがオオカミのなかには、海浜性なのもいたり、サケを食べる個体群(食うのは頭だけだそうです、もったいない!)もいたりします。食性はさまざまです。
その2 オオカミの輸入や運搬のハードルについて
>個人で購入できる生き物って輸入運搬は難しいんでしょうか?
個人で購入するのとても大変ですよ。
私も夢見たことはありましたが、法をよむ限りペットのオオカミやトラと添い寝や部屋ン中で放し飼いにして遊ぶなんてできないですから。まず、この法ですが、ペット、展示や教育、希少生物保護の目的により国内外の危険な動物を”終生飼育する場合のための法”であり、そもそも放獣を前提とした特定動物の輸入の法律はどの法にも想定されてないと思います。(こういう意味でも、トキやコウノトリとは違ってましたね。)
輸入する段階で「特定動物を人や財産に害を及ぼさないようにちゃんと管理することを約束します」としなければならず、基準に沿った檻などがなければそもそも許可は下りないのでは。飼育できなくなったら届け出なくてはならなかったはずです。
特定動物の飼養の手続きにはまだかかわったことないのですみません、難易度はわかりません。ただ、特定外来生物の手続き程大変ではないんでしょうね。確かに、オオカミ移入に予算をつけたらしい自治体があるらしく比較的クリアしやすいかもしれません。
>ネットで「オオカミ 購入」で検索してみると売っていました。
>ペットショップがクリアできる程度の問題に見えました。
ペットショップがクリアできる程度…えぇ…モノにはよるけど、私はあまり簡単には思いませんが…。
ウルフドッグならともかく、そういう動物商ってホントにペットの卸なんですかね。
仮にペット用だとしたらブリーダーから買うことになるのでしょうし、確かに野生のを買うより難易度は低いでしょうが…それって野生のオオカミの力を借りる趣旨と反してるような気がします。ブリーダーは本来の野性の性質より飼いやすい個体を選抜してるでしょう。
>捕らえて密売する違法ハンター対策のほうが大変かも。
日本の鳥類と哺乳類の動物売買って結構厳しくありませんか…?
犬猫ですら面倒だし、狩猟鳥獣の飼育に関する法すらもあまり明るい人がいないというのが、
いままで自分の出会った猟師さんやら役所の人と話してて思いましたよ。 まあでもそれの取り締まりもコストに入りますね
それから、狂犬病予防法との折り合いです。オオカミをもし犬と同種と見たら、野犬という扱いです。処分されるか、捕獲の対象です。別種としても、野良犬や迷子と交雑したら??
さらに、また、生物多様性条約と、その中の名古屋議定書ABSの問題も抱えています。
前者は人が自然界から得る生態系サービスを守るため、環境破壊や外来種、人間活動の縮小による問題といった問題に立ち向かい、生物の遺伝・種・生態系の多様性を風土性の原則に基づいてまもろうというものです(ちょっとざついけど)。
後者は絶滅危惧種の交易を制限するワシントン条約とは違った観点から、生き物や標本の輸出に対し、国によりけりですが結構厳しいのです。
もしかしたら、或る大陸の雑草が、将来大流行するある病気を治すための特効薬になる薬を作る遺伝子を持ってるかもしれない。
ただその草を先進国が勝手にかっぱらって、研究して、薬を作ったとしても、原産国には何の利益も還元されない、そういうのを防ぐために動植物の普通種の持ち出しも制限しよう。という遺伝資源の国家間の駆け引きがあって生き物の取引が難しくなってきたのです。
その3 他の動物とオオカミ(カモシカを例に)
>オオカミに食われていなくなる程度の生き物ならば、そもそも早い段階で絶滅してたのでは?
現に今絶滅してないじゃないですか。カモシカは一時期より個体数は回復傾向だと思います。一部地域では少し駆除もしています。
かつての獣害の割合はシカやイノシシより、ノネズミやカモシカが上位を占めていました(林業が盛んだったことが関係していると思います)。保護しなかったらどうせ絶滅しちゃうような、消えてしまっても生態系に問題ない種ではありませんよ。
さて、たぶん質問の意図はそういう意味じゃなくて、かつてはオオカミと戦いながらいきのこってたし、
開発とか乱獲とかあってもなんやかんや今残ってるんやから、なんとか生き残れるでしょう?みたいな意味だと受けとりました。
二つの反論仮説を建てましょう。
まず、環境がオオカミがいたころの昔とは変わっているかもしれません。カモシカはもしかしたら、オオカミが絶滅したお陰で、造林や開発があっても生き残れたのかもしれません。さらに、オオカミがいなくなってから天敵がいない環境で世代を繋いできたので、対抗する身の守り方を忘れているかもしれません。
2つ目は移入群は行動特性が違うかもしれません、外来亜種による問題は、交雑以外の問題は確かにあまり考えられていません。交雑自体も、将来的な害はあまりわかってないのです。
淡水魚の中で、外来亜種と在来種が行動が違うというのはどこかで見たことがあります。今までちゃんと住み分けできてたのに、外来亜種は在来が産卵に使わないような素材まで使ってしまい、他の希少魚の産卵巣材が横取りされているとか。
カモシカがニホンオオカミに対しての戦い方を覚えていても、タイリクオオカミには通じないかもしれません。体の小さなニホンオオカミと海外のオオカミでは群れの大きさや食べる量は同じとは限らないでしょう。
また、食われる生き物以外にも、餌が重複する生き物の減少(クマとか猛禽とか)を招く可能性も有ります。
その4 費用の捻出が困難
費用に限ったことではありませんが、こういう動物の問題は農林水産省と環境省どちらにもかかわるし、
地方自治体を複数またぐケースが多いので対策が立てにくいのです。どっちが金を引っ張ってくるかーとか、隣の都道府県で加害したクマがクマを保護している県にやってきましたーとか。さらに技術者は銃刀法も関わってくるので公安も…
ちなみに、ハンターは目減りしてるけど有害駆除の頭数は増えてると思います。
>もう一度絶滅しても再度導入するのではないかなーと考えました。
先述の輸入のハードルと、それから最初に何頭入れるつもりなの? がこちらの疑問です。
多すぎてもいけませんが、いくつか前に書いたように、定着できるとも限らない。数が減って来れば近親交配とかのリスクもあります。
保全生態学では、有効個体数とか最小存続可能個体数とかいう、その動物が何代か先でも存続するには
いったい何頭必要かというのを計算することがありますが、これの研究には長い年月が必要です。
>と、まあ「お金につながりにくく、生産的でない」生物の研究分野とはもう呼べませんので、
>被害を防ぐための投資は今までよりも予算が割かれるのでは?
研究費はこういう今求められてる直接な社会的な問題解決だと申請が通りやすいですね。
まあこれら被害防止とか害虫駆除は まだいいけど、食えもしない、地味な生き物や文化の保全は、どう頑張ってもお金にはなかなか……なんの役に立つのって言われるたびにつらくなりますよ。
もっとこう、伝統野菜とか、生態系だとか、農業に直接は関係ない虫とか魚とか蛙とかにも世間が興味をもってくれたらいいんですけどね。かと言ってそういうのを重視すれば、農業は効率が悪くなるし、難しいものです。
>折角ですのでの、是非その豊富な知識を以て、「ではどうすべきか?」の解決策を一緒に考えませんか?
いえ、まだまだ見習い、全然なにも知らない素人です。御覧の通りわかりやすくまとめるのも苦手です。
オオカミ導入よりも ジビエさんの言う里山ビジネスとか、農業を法人化して効率化を行い、耕作放棄地を再生していくことが、カギになってくると思いますよ。(経験則ですけど)人がきて人目が増えれば、動物の警戒心は強くなって行動範囲も狭まり、ちゃんと農林業に利用されれば耕作放棄地や荒れた山の草という餌資源も減りますし。
そういうのに関わる仕事か、絵本の森番みたいな仕事がしたいとか、狩猟をテーマにした博物館作りたいとか夢見てましたが、なかなか難しそうですね。
なお、私が狩猟に興味を持ったきっかけはアライグマやヌートリアを駆除して、日本の生態系を守りたい。っていうのがきっかけでした。皮や骨の細工物にも興味があったのですが、それが一番大きかったです。
しかし生き物を通していろんな場所や人と出会い、文化的に大切な神聖な場所だとか、生き物にとって大事な湿地や水源とか、
シカやイノシシの影響を受けてまずい状態になってきています。だから今年は、一種免許取得を考えています。
どうも。せうですー。
大変丁寧なご回答ありがとうございます。今回もまた勉強になりました。
地道な一歩から変化は起こると思いますので、一種狩猟免許頑張ってください!
なるほど。オオカミの再導入については、生態系保護の観点からするとなかなかハードルが高い部分があるのですねー。
難しい問題点が山積みのようですが、貴方のような真摯な方にこそ多方面で前向きな研究をして頂きたいのです。
私も、貴方の仰るとおり「里山ビジネスとか、農業を法人化して効率化を行い、耕作放棄地を再生していく」という方法も解決策の一つになり得るのではないかなーと考えております。
しかしながら、問題点があります。
■問題点:放棄耕作地の再生には害獣の頭数削減が先決である。
■根拠: 放棄耕作地の増加原因は、跡継ぎ(次期耕作者)の不在などと並んで、イノシシ、鹿の激増に伴う農家の方々のモチベーション低下が主である。
(ネット調べなので根拠は薄いですがw 「育てた傍から作物が齧られてやっとられんわ」てなるそうですね)
農業を法人化することで放棄耕作地を減らすことが効率的かつ持続的に可能であれば、鹿、イノシシなどの出現頻度は下がるのかもしれません。
しかし、次期耕作者を増やす「里山ビジネス、農業法人化」だけでは根本的な「頭数激増」という問題解決には繋がり辛いとも思えます。
(仰る「法人化」にハンター育成、毒薬開発、その他の頭数削減対策が具体的に含まれているのであれば、恐縮ですがご教授下さい。)
頭数が減らない限り、森林が荒れ続けることが予測され、結果としてほかの保護すべき希少種の生息地すら圧迫されてしまうのではとも思えるのです。
■現状:打つ手なし!
北海道では鹿狩りに自衛隊が出動しましたが、成果無しの為あまりあてにはならない様ですね。
また、放置して生息数の飽和と大量死を待つというのは、あまり現実的な案には思えません。
なお、ハンターの数を増やすのも、ジビエさんのブログ内にあるように距離的な部分で手が届かず、あまり即効性がないように思えます。
前回、生物学的、法的な見地から多数の解説を頂き、目からうろこが落ち続けました。
(ほんとですよ。「すげー詳しいなー。本職の方なんだろうなー」って感じです。)
しかし、一点気になった部分がございます。
それは「ハンターは目減りしてるけど有害駆除の頭数は増えてる」とご指摘いただいた部分です。
この点が「頭数削減」に関してのご意見かとお察しいたしましたが、限界があるかと・・・
例えば「5年前は1000頭のイノシシを100人で狩っていた。」→「今年は2000頭のイノシシを90人で狩った。」
→では、これから先も継続して人数が減っても駆除頭数は増え続けるのでしょうか?
(最強の精鋭駆除ハンターとしてMさんが孤軍奮闘されるかもしれませんが・・・)
この点に関しては、「ハンターが一時的にやる気を出して駆除に力を入れたけれど、人数が目減りして力尽きるほうが早い」という結末に10000ペリカです。
■対策:オオカミ再導入
ってなわけで、頭数削減に対して効果が見込める案がオオカミ以外に思いつかない。
・・・けれど、Mさんが仰るようにオオカミ再導入はリスクが高い!
じゃあ、鹿がいる小さな離島にオオカミを実験的に放して、スモールスタートを切るのはダメなのでしょうかね。
世論操作は電通さんにお願いし、もののけ姫、おおかみこどもの雨と雪などを放送しまくってオオカミアレルギーを緩和すればいけるのでは?
■結論:助けてジビエさん!
なんかすごい量のコメント欄w
ジビエさんの次回作をご期待ください。
(狩猟の教科書買いました!私も免許取ろうか考え中ですー。)
せうさま 不真面目なM です。読んでいただけたようで幸いです。
私は生物に関わっているのですが、今の立場は教員でも研究者でもありません。
>難しい問題点が山積みのようですが、貴方のような真摯な方にこそ多方面で前向きな研究をして頂きたいのです。
水産や農業経済のような人を除いて、産業に関わりにくい生物系のひとは、往々にして、(私もそうですが)法や経済の範囲に疎い傾向があるように思います。だからこそ、彼らも純粋に生き物だけ追えるのかもしれません。
そしてまた、自分の興味ある分類群以外は意外と考えてなかったりします。私が関わった分野は特に。
そこに住んでる生活者のこと考えないわ、虫や魚の保護したら生産力落ちることあまり考えてないわ、或る鳥の保護にアメリカザリガニ入れるわ…私自身は最近ここに嫌気がさしてきて、学術に進むのやめようかなとも思っていますよ(笑)
現状、生態学を学んだって、工学や科学系に比べてつぶしもききにくくて。つける職だって限られてますからね。
結局開発のための環境アセスメント系の会社か、数年契約の研究員や、学術系の教育のところといった狭き門です。就けなければ、学んだことと関係ないところにしか就けないし。
>放棄耕作地の再生には害獣の頭数削減が先決である。
無論、同時に行う必要はあるでしょうね。だから、まず、空き地を重機入れて、草やはえかけの木をなぎ倒し、使いやすく、管理しやすい形に整備しなおしてからでしょう。日本の植生はほったらかしとくと、多くが最終的には森林になります。(寒い地方や乾燥地だと最終的な植生は草原になったりします)
しかし、放棄地もジビエさんの次記事の空き家同様、山や土地の境界線とか権利関係がややこしかったりしますので、たとえ放棄されてても手を入れるのが難しいです。
ここは○○さんの土地をまたいじゃうからから、狭い遠回りの道をつけるしかない、あのりんご園は生きてる持ち主がおそらくいないから、猿のたまり場になってるけど、相続されてるのかなあ、勝手に木を切れないな、なんてこともあり…持ち主がわかっていれば…複数の広い土地を買い上げることができたらどんだけ楽か。すこしまえですが、現実に似たようなことがあったので、そう思いました。
>農業を法人化することで放棄耕作地を減らすことが効率的かつ持続的に可能であれば、鹿、イノシシなどの出現頻度は下がるのかもしれません。
経験則上、実験圃場やら実験林もの近くも人が頻繁に行き来したり、整備をすればするほど、イノシシが見られなくなりましたね。
ほったかしたら、草ぼうぼうで人が入れなくなり、さらに手が付けようがなくなって人が来なくなったので逆にイノシシの堀り跡が多くなりました。
>(仰る「法人化」にハンター育成、毒薬開発、その他の頭数削減対策が具体的に含まれているのであれば、恐縮ですがご教授下さい。)
ハンター育成は含んでいるつもりでした。 獣害の防除および加害獣の駆除は農業を行う中でも、害虫対策が必要なのと一緒です。
法人の中に、農業生産チーム・商品や品種開発チーム・獣害虫害監視対策チーム・観光客向けチームみたいな部門を作ればいいかなと。
獣害も農作物の育成も、商品開発もみんなで行い、いろんな立場から皆で作物を育て、農業資材や水源を得るための里山の管理をするのです。
里山や農業の観光客や体験希望者しかり、作物や商品そのものしかり、対策過程でできた「動物除け機・死骸処分器」しかり、もし別の地域で獣害が起きた際の派遣猟師や柵設置・管理技師・指導員しかりで、いろんなところからお金が生まれると思います。さらに資金ができれば食肉の加工場や効率的な捕獲技術開発もできるでしょう。農業に関わる里山も再び商品化されて、持続的な管理につながる…と思うのですが。
私の地域では有害駆除もないし、職業猟師もいません。 だからハンターなんて金にならないので、減っていき、技術も失われていきます。しかし、猟師の方を先生にして、社員が覚えて、新入社員へも職業として技術をつけていけば金になります。さらに、趣味でやりたい観光客へも講師として教育できますね。コーチと馬を貸してくれる乗馬クラブみたいに講師と猟犬は法人側で雇用したり飼育したりすれば、猟犬の系統保存や訓練も安定できますね。
この辺はジビエさんの過去記事と似たようなことを考えていました。
毒餌の開発は…ヒトの生活圏内で死んでくれるほど即効性があって、なおかつ非標的動物が死なないならいいですが、現状私は反対です。遅効性で山ん中で死なれたら、別の動物が食べて害が起きるかもしれないし、耐性個体ができないとも言えないし、苦しんだら動物福祉に反します。
後継者は不足しているのに、大学農学部の志望者って少なくないんですよ。農業高校は女子が増えたとか、ニュースになっていましたね。同期の女の子は林業系に関わりたいけど、なかなか見つからないと嘆いていました。
つまり、何が言いたいかというと農林業に興味がある若者はそこそこいるはずなんです。
でも、従来の農業はよそ者を受け入れない村もあるとか、農家に嫁いでくるか農家の子供じゃないといけないとか、どうやって参入したらいいかわかんないとか、生き物相手はこっちの体調が悪くなっても休めない…とか色々あります。
私を含めた、こういう人たちにも将来、「農家に嫁がんでも農林業という就職選択肢もあるねんで!」という門戸の開放に農業法人はいい方法だと思います。 法人なら、体調悪くなったり里帰りしなきゃいけなくなっても、同僚とで穴埋めが何とかできるかもしれません。普段はそんなに人数要らないけど、収穫など忙しい時期に派遣さんを雇えるかもしれません。本職までにはしたくないけど、長期間の休みに観光兼ねてアルバイトにくる学生さんもいるかもしれません。(こういうバイトは本当の農家さんでもたまに見かけたりしますが…)
>では、これから先も継続して人数が減っても駆除頭数は増え続けるのでしょうか?
政府はこれの対策のために有害駆除捕獲の(猟友会以外の)法人参入を打ち立てたんでしょう。認定捕獲事業者として、一部は補助金を出しています。
それから猟友会が主である有害駆除隊も、若者に技術を教えたくないだとか、お金のことを巡って若者が参加したがっても駆除隊に入れてやらないところもあるようで……うまくやっているところはこれから先も続くでしょうが、そういうところは駆除頭数は目減りしていくでしょうね。私が話したことのある猟友会はそうでもないんですけどね。
>また、放置して生息数の飽和と大量死を待つというのは、あまり現実的な案には思えません。
これは何年かかるかもわからないし、恐らく飽和の過程で絶滅する植物があるかもしれません。人間が種として生まれる前から、種は絶滅と誕生を繰り返してきましたから(大陸の移動で捕食者が侵入して絶滅した物もいます)。
病気も発生して、接触がありそうなところでは同じウシ科の家畜に運ばれてくるかもしれません。
私もだめだと思います。駆除で密度を減らし、山の整備もして彼らの餌になるものを減らさないと。
>北海道では鹿狩りに自衛隊が出動しましたが、成果無しの為あまりあてにはならない様ですね。
彼らは別にディアハンティングが本職ではないですからね。生態もわかってないし、動物相手にどういう風に撃てばいいかとかは日常的に訓練受けてないでしょう。認定捕獲事業者には、猟師経験者の方が起こしたところもあります。
自然のものにあまり即効を期待したら、それこそもしかしたら自然界のバランスが崩れるかもしれません。
>じゃあ、鹿がいる小さな離島にオオカミを実験的に放して、スモールスタートを切るのはダメなのでしょうかね。
それを日本オオカミ協会自身が否定してるから、私はこの団体が信用できないのですよ。(これはヤギですけどね)。
過去にはニホンオオカミの事故の記録だってあるのに『オオカミはクマやイノシシみたいには人を襲いません!』(クマやイノシシだってそんな日常的に人を襲いませんし)って言ったりとか、サルの獣害抑制になるといいながら、海外の霊長類と狼の関係もあまり触れてくれないし。
しかも、国内の島嶼部だと本当に外来種になってしまいます。ニホンオオカミは別に日本中にいたわけではなく、屋久島みたいにシカはいたけどオオカミがもともといない地域もあります。
そして,移入派は群れのことばかり考慮されてるけど、一匹狼の行動や食性は考慮されてるんですかね?ハイイロオオカミはイヌワシとか、コヨーテ、ウサギ、なども食べてるといいますけど。シカやイノシシと一対一(or猪鹿の群れ)みたいな無謀なチャレンジはせずちょっと小さい一人でとれそうなものをとるでしょう?
これは余談ですが
野外の動物に関しては、今までの餌メニューにないからーとか、現地ではメインは何食べてるから大丈夫なんて信頼できません。
生き残るため、食べるメニューを増やすことはあるでしょう。オオカミにしろ鹿や猿にしろ「なんや、これ食べても毒とか人に痛め付けられる危険はそんなにないわ!普段食べてるやつより栄養あるし!」って思われたら食べるようになるでしょう。
味を好むんじゃなく、「みたことないんで慣習的に食わず嫌いしてたけど、なんやこれ意外と食べれそうや!今度からこれもメニューにしよか!」的な感じ。ましてや動物に「これは野生のものやから食べていい」とか「これは家畜やから、絶滅危惧やから食べたらあかん」ってのはわかりません。猿が釣り人が捨てた魚や、ライチョウを食べるようになった報告もあります。
海外にはオオカミに羊を襲わないように学習放獣するみたいな試みもありましたが、うまくいくとも限らないしそこまでコストをかけるなら、猟犬に追わせて、ヒトが見分けて止め差しの方が効率もコストパフォーマンスもいいはず。
また世の中いろんな人がいて、外来種の移入先での進化の研究もあります。虫だったか、原産国では餌にしていなかった植物を移入先では食べるようになったというのがあります。
>世論操作は電通さんにお願いし、もののけ姫、おおかみこどもの雨と雪などを放送しまくってオオカミアレルギーを緩和すればいけるのでは?
意地悪な事を言うようですが そんなことをすれば 今起きているクマの事故と「プー●んやリラッ〇マのイメージ」みたいなことになりませんかね。まあどっちも見たことないんで内容は知りませんけど。
最後に前回の、イヌとオオカミの補足です。
ヨーロッパの野犬は鹿とか羊を食うので問題になってます。
/www.srf.ch/news/schweiz/freilaufende-hunde-sind-eine-gefahr-fuer-die-wildtiere
スイスでは昨年で632頭の鹿を野良犬が噛み殺しています。だそうです。
それから、交雑の証拠ですが、飼育下だけですと弱いので、野外の例ですが、ときどき見られる、黒毛の狼は犬の遺伝子が原因とされてます。
また、イヌとコヨーテとの雑種も人を襲うとか。
tp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19197024
輸入する地域にしても、きっちり選ばないとイヌとオオカミの交雑だったら? せうさまのおっしゃるヒトをよく知った個体群かもしれませんよ。
私の知り合いで夜間の虫取に行く人は野犬に囲まれたことがあると話す人が何人かいます。野犬ですら怖いのにオオカミなんてね…っとはおもいます。
定着に関しても実は外来種ってすべてが問題になるわけではないんです。
入ってきても、程度によっては定着できません。外来種問題で問題となる魚のうち コクチバス(日本)やナイルパーチ(アフリカ)も一度の放流では定着できませんでした。何度も放流したから定着できたんですね。
また、定着してもべダリアテントウとかキベリハムシのように大して侵略的にならなかったものもいます。
かといって見えないところで何が起きるかわからないし、わざわざリスクを踏むこともないでしょう。
>なんかすごい量のコメント欄w
情報量もまとめきれてないのに多すぎる…話しすぎました。すみません。
お助けしませう。
・・・でも、まとめるのに時間がかかってるので
もうちょっと待っててネw!
素晴らしい主張だ。
ハンターだけではなにも解決できないことがよくわかる。
反対派の言う主張こそめちゃくちゃだ。
可能性可能性って知り得ないことばかり口にして、オオカミが駄目ならどうするの?
人間が自然を支配するなんてできっこないなんてことは20世紀の自然破壊を見れば一目瞭然だ。
毒薬散布なんてもし他の動物を殺してしまったらどうする?
シカやイノシシの群れを健康に保つこともできないのに。
地域個体群が絶滅したら責任取れるのか?
オオカミはこれらをすべて解決してくれる。
ヨーロッパは日本より自然界と人間界の距離が近いのにオオカミのトラブルなんて聞いたことがない。距離が近いからトラブルが起きるなんて現実逃避にしか聞こえない。
今こそ人工林の手入れと同時にオオカミを日本に放つべきだ。
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