銃の『寿命』

2015年9月某日


踏み絵

「はい。なので委託保管していたM12を引き取りにきました。」




http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpgそうかい。
高知か・・・あそこは狩猟の聖地みたいな場所だ。
がんばってこいや。




「ええ、ありがとうございます。」



http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg・・・お。そうだ。
餞別代わりだ。
コイツをもっていけ。



「こいつ?」


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(これはM12?
随分と使い込まれてボロボロだな。)




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「これを持っていけって・・・
もう一本所持するとしても同じ銃は必要ないですよ。」






http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpgいや、本体をじゃねぇよ。
以前、代え銃身を譲ったこのM12は廃棄処分にするから、
こいつの部品を『補修パーツ』として持っていきな。





「補修パーツ・・・って、銃の部品って勝手に付け替えていいんですか?」




銃解説




http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg法律上、銃の本体は『機関部』だけだ。
よって廃棄する場合は機関部だけを処分すればいい。




「あ~、ガンロッカーに入れるのはレシーバーと銃身だけでいいですからね。
ボルトや先台などは別の場所に保管する方が
防犯上望ましいっ
て講習で言ってました。」






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http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpgM12はすでに製造が中止されているから
この先、故障した際に『ニコイチ修理』ができるように
必要な部品は手元においておくといい。

狩猟用の銃砲はスポーツ用に比べて
パーツの損耗が激しい
からな。





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「でも僕のM12、北Q州の銃砲店で出会ったとき、お店の社長が
『これだけ綺麗なM12は珍しいから本当は売りたくない』って言ってました。
なので、故障することはまだ無いと思いますよ。」



http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg・・・ジビエくん。



「はい?」




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http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpgそこに銃がディスプレイされているだろう。
こいつらを見てどう思うかね?




「この銃達ですか?
いや~、綺麗な顔してますね~!
まだピチピチじゃないですかw」





http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg確かに、見た目は綺麗だ。
・・・が、そこに飾られている銃は
すでに寿命を迎えている。



「え?こんなに綺麗なのに?
故障しているようには見えませんが?」




http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg銃の寿命は、その銃本体で決まるのではない。
機関部さえ破壊されなければ何度でも修理ができるからな。

だが、メーカーが倒産するなどで製造が中止されると、
銃の老化は急激に進み、道具としての『死』が訪れる。



「・・・でも、それって銃に限った話ではないですよね?
補修部品さえ手に入れば大抵の道具は修理できるわけですし。」




http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg・・・銃が他の道具と大きく違うところは、
『故障した状態では所持できないこと』だ。




「故障した状態で所持できない?」

 

http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg他の道具は例え壊れていたとしても手元に置くことはできる。
しかし、日本の法律で銃器は
指定の用途(狩猟・標的射撃・有害鳥獣駆除)に
使用できない銃は所持する事ができない。

すなわち、部品が手に入らず修理できないような銃は
問答無用で溶鉱炉行き廃棄処分だ。



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http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpgそこに飾られているのは、市場に補修部品が出回っていない
アンティーク銃だ。
一度故障したら処分しなければならない銃なんて誰も所持しない。
よって、この銃たちには二度とオーナーが付くことは無く、
永遠に飾られるだけの存在・・・
銃としてすでに死んでいるのだ。




「う~ん・・・飾ることができれば古い銃でも価値がありますが、
日本の法律では観賞用に銃は所持できないですからね。
・・・やっぱり銃は新しいのに限るんですね。



http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpg・・・まぁ。銃を手放すベテランハンターには
思い入れのある銃を一生銃砲店で眠らせておくよりも、
最後まで銃として使って欲しいと願う人も多い。
当時何百万円もした銃を若手ハンターにタダで譲るといった
話もよく聞くしな。



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「なるほど・・・僕は
散弾銃としてストイックなまでに洗練されたM12が
好きで所持して
います。
できる限り共に狩猟ができるように、しっかりと整備していきたいですね。」




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「あ!そういえば。
譲ってもらった銃身ですが、
僕のM12とちょっとリブが合ってないんですよね。
照準が付け辛いんですが、どうにかなりませんか?」



http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpgM12はバリエーションが豊富だし、
製造年や工場によって微妙に造りが違うからな。
・・・よし、コイツを使え。





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「これは・・・『蛍光サイト』ですね。」




http://blog-imgs-95.fc2.com/k/o/d/kodokunogibier/20161002080446661.jpgこれを装着すれば照準がグッと付けやすくなるぞ。



「よしッ!
ウィンチェスターァ!!
イージーヒットォ!
装ゥ着ッ!!」



ウ34ィンチェスター  


「・・・・・・・。」


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「・・・・・・・。」



ジャッキーピョン





サイズが合わない部品は追加工します。
ワンクリックいただけますとうれしいです!

※[注意] 当ブログに登場するキャラクターは実在の人物とは一切関係はありません。

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[ 2016/10/03 00:00 ] ハンティング 猟銃 | TB(-) | CM(3)

はじめまして

M12 好きでなければ維持するのに苦労しそうな銃ですね
私もFabarmというあまり国内に数が多くない銃を使用しているので苦労してます
[ 2016/10/05 22:50 ] [ 編集 ]

Re: タロウさん

はじめまして~
『Fabarm』!?はじめて耳にしました!
もし射撃場などでお会いすることがあれば、
是非Fabarmちゃんを描かせて下さいw!
[ 2016/10/07 19:04 ] [ 編集 ]

ぜひぜひ

機会があれば その時はよろしくお願いいたします

ファバルム(ファバーム)は一目惚れで我が家に嫁がせたイタリア娘です
知れば知るほどに魅力的な子ですよ
[ 2016/10/08 22:51 ] [ 編集 ]

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