エゾジカ猟はココに注意しよう

「は、はい。今日は駆除隊に交ぜてもらえるとのことで
よろしくお願いします！

いや～、一人で色々と周ってたんですけど、
浦河町は競走馬の牧場が多いので、どこで撃っていいのか
わからなかったんですよね・・・。」

そうだな。北海道は猟区内でも牧場がある場所が多い。 特に競走馬は神経質だから銃声に驚いて トラブルが起きることもある。 北海道は広いからといってどこでも撃てるわけではないから 地元の人と一緒に行くべきだ。

「それに、こんなに雪が深い場所だと一人で
引き出すこともできなさそうですしね。」

まぁ、エゾジカ猟についてわからないことがあれば 猟隊のメンバーに色々と聞いてみるといい。

「はい！ありがとうございます！」

（それにしても北海道のおっさんは良い人が多いけど、
相変わらず顔はゴッツイなぁ。）







「えっ！！な、なんですか！？」

・・・そこに『シマエナガ』がいるぞ。

「し、シマエナガ？」

 


「あの白い小さな鳥ですか？」

北海道にしかいない鳥だよ。 めんこいだろぉ～。

「め・・・めんこいですね～。」

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Q1：エゾジカってどういう狩猟をするの？



「それにしても猟隊のメンバーが多いですね。
何人ぐらい参加しているんですか？」

20人ぐらいだね。 でも多い日だと30人とかでやるよ。

「30人！？
それでどうやってエゾジカを攻めるんですか？」

普通の巻き狩りだよ。 勢子が爆竹を使いながら山の中を歩き回り エゾジカを追いまわして待ち伏せした メンバーで仕留めるんだ。

「へ～、人間が勢子をするんですね。
普通、巻き狩りって言ったら猟犬を使うんで、
こういうスタイルは初めてです。」

あ、犬を使うんだ。いいなぁ～、 猟犬を使ってイノシシ猟やってみたいなぁ。

「そう言えば北海道にはイノシシがいないんでしたねｗ」



Q２：エゾジカ猟ってどんな銃を使うの？

それはそうと、 君のその銃は散弾銃かい？

「ええ、散弾銃ですけど？」

それでエゾジカに届くのかな？

 


「いちおう、前に50mの標的射撃をやってみたんですよ。」





「そしたら、なんとなく狙ったところにまとまってたんで、
エゾジカもいけるかな～っと。」

んまぁ、いけないことはないだろうが、 できればサベージとスコープは欲しいね。

「サベージ２２０F、ハーフライフル銃ですね。
確かにあれなら散弾銃と同じ基準で持つことができるし、
遠距離での狙いは抜群に良くなりますね。

・・・ただ、猟犬を使った狩猟だと獲物との距離は
１０ｍ程度なのでオーバースペックなんですよね。」

確かに１０ｍ程度ならスコープよりも オープンサイトやドットサイトの方が向いてるな。

「それにハーフライフルは散弾も撃てなくなるし・・・
なにより弾が高いんですよｗ！」


Q３：飛行機でくるときの注意事項

ところで弾は大丈夫？ エゾジカ猟では鉛は使えないよ。

「ええ、ちゃんと
鉛フリーのスラッグ弾を買いましたよ。」

それ、高知で売ってたの？

「いえ、地元の銃砲店では取り扱ってなかったですね。
なので札幌に着いてから買いましたよ。」

あ～、その方がいいよね。 飛行機に弾を乗せる場合は 鍵付きの装弾ケースが必要だから、 うっかり弾を空港まで持って行っちゃうと 乗せることも捨てることもできなくなっちゃうんだよね。

「僕は一応鍵付き銃ケースと装弾ケースを持ってますが、
それを知らない人は飛行機に乗れなくなっちゃいますね・・・。」

まぁ、そういう人は コンビニからメール便に弾を入れて 宿泊先に送るみたいだけどね。 ・・・違法だから真似しちゃだめだぞ。

Q４：宿泊先での銃の扱い


「そういえば浦河町の銃砲店って、今はやってないんですかね？」

うん、つい最近、店を閉めちゃったね。

「狩猟するとき以外は銃を委託保管しときたかったんですが・・・
北海道に長期で狩猟に来るハンターさんって、
銃はどうやって管理してるんですかね？」

基本的には鍵付き銃ケースを柱などに チェーンでくくりつけて宿泊先で管理してるみたいだ。。

「持ってくるときはやっぱり飛行機に乗せるんですかね？」

いや、散弾銃は『スポーツ用品』として 宅急便で宿泊地に送る人が多いね。 ちなみにエアライフル銃を送る場合は 『高圧機器・航空機搭載不可』と明記する。 空輸できないから北海道に来る1週間前ぐらいには送っておかなければダメだよ。

「え！？銃って宅配便で送ってもいいんですか？」

法律的には銃を宅配便で送ることはOKだ。 でも、宅配業者の規約で「銃器は取り扱わない」 とされている。

「つまり宅配業者をだまして送ってるってことですか？」

悪い言い方をすればそうなのだが・・・ まぁ、ぶっちゃけた話をすると運送業者も別に 銃を送りたくないわけじゃないんだ。 ただ、『銃器』と申告されたうえでロストバッケージが 起こったら、運送業者が責任を負わないといけなくなる。 なので「問題が起こっても一切関与しませんよ」 という暗黙の了解で送っているわけだ。

「ふ～む・・・偽装して送ると、色々法的に問題がありそうですけどねぇ。」

ひと昔前までは、銃を所持していることは 「盗難防止のため大家さんや親にも言うな！」と指導されてた んだがなぁ。 銃に関する公的な見解は、けっこうコロコロ変わるので 注意が必要だね。

Q５：北海道ハンティングでの足は？

おーい、そろそろ持ち場に移動するぞ。 ジビエ君、車は？

「ええ、レンタカーで軽トラを借りてるので大丈夫です！」

へぇ～、 四駆の軽トラってレンタカーであるんだ。

「なんか結構、需要があるみたいですよ。」

・・・てか君、凍った道運転できるの？

「・・・た、たぶん大丈夫です。」







 

それじゃ、俺の後ろについてきてくれ。 持ち場に案内するから。

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