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<前回の続き>
狩猟の聖地・北海道。 広大な大地と透き通った空気、そして張り詰めた緊張感! ううむ! 今日はなんて素晴らしい狩猟日和だ!
(寒いっ!寒いッ!! 特に足が冷えるッ! 雪の上に立っていると、 体温がドンドン吸い取られてしまう!! くそぉ~、スノーブーツを用意しとくべきだったな・・・。) (それにしても、ずいぶん時間が経つが獲物の気配がないなぁ。 駆除でアマチュア無線が使えないから状況がまったくわからん。 隣のタツとは300m近く離れているし、 果たして獲物はどこから出てくるのか・・・・?
(爆音!隣の人のライフルかッ!? それにしてもライフルの発射音はアホみたいにでかいッ! 散弾銃がスリッパで廊下を思いっきり叩くような音だとしたら、 ライフルは雷が落ちたかのように空気を引き裂く炸裂音。こんな音を間近で聞くライフルマンの耳は大丈夫なのだろうか??
「はっ!!」 (動揺している場合じゃない! 横の人が発砲したってことは、そっちから獲物が現れたってこと、 最大限の警戒をしなくては・・・・っ!
(・・・・・ん?) (あの白い尻は・・・間違いなくエゾジカだッ!! しかし遠いな。この距離、弾は届くのか?)
(そういえば昔、猟師のおっちゃんに 距離の測り方を教えてもらったっけな?) (確かこう腕を伸ばして親指を立てる。 エゾジカは約150cm。 親指の爪先半分ぐらいにエゾジカが見えるから1.5㎝で ・・・100倍。
目から親指までの距離は身長の約半分で80㎝だから、 ターゲットまでの距離はおよそ80mってところか。 ・・・うん、この距離ならスラグ弾でも十分に狙えるはずだ。) (しかし80mならど真ん中を狙っても駄目。 スラグ弾のドロップは確か100mで10㎝。 つまり狙いは少し上だ。)
(こんな距離からは撃ったことがないが、いけるはず・・・・
当たれっ!!) (・・・!?) (んん・・・・むぅ、 ・・・・当たってない。
二の矢撃つか? いや、走りだしたからもう当てられないな。
しかしやはりオープンサイトでは難しいか。 とはいえ、M12にはスコープマウントがついていないし・・・)
 | お~い、終わりだぞ。
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「・・・あ、はい。」
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