特別編:ビジネスにまず必要なのは”カネ”



 
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狩猟ビジネス報告編ラストの『里山農業事業』の話に入る前に、
まずは前回、書籍の宣伝と混ざって要旨がとっちらかってしまった
『狩猟レジャー事業』についてまとめておきましょう。


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まず、この3年間を通して狩猟レジャー事業としての主な行動は、
東京都で実施されている『罠シェアリング』とのお付き合いです。
この活動を通して、狩猟をレジャー化するにあたり、
いくつかの課題を知ることができました。
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土地的要因や時間的要因など多々ある問題点の中でも、
特に私が問題だと感じているのが動物愛護者との軋轢です。
これは、狩猟者が
「楽しみとして動物を殺している」という事実に対し、
「動物を殺してはいけない」という動物愛護者の信条が
真っ向から対立していることにより生まれています。

狩猟者と動物愛護者の対立の問題については、
どちらの意見が優位かという話ではなく、
ココのコメント欄を見ていただいたらわかる通り、
両者とも糞の投げ合いに発展している
ことです。


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狩猟云々に限らず言えることですが、
民主主義国家で主張の優劣を決めるのは
”殴り合い”ではなく支持者の数です。
よって現状のように、狩猟者と動物愛護者が糞の投げ合いを続けていると、
どちらも大衆(マジョリティ)を獲得することなく廃れていきます。

つまり、”agree to disagree" (意見が合わないことを認める)
という言葉があるとおり、まずは両主張者側とも
『理解し合えないことを理解する』
ことが必要であり、主張の先はマジョリティに向けていかなければいけません。

日本は(一応)民主主義の国なので、狩猟発展にせよ狩猟禁止にせよ、
最終的な判断は国民投票によって決着がつきます



・・・まぁ少なくとも、
くだんのサイトで個人のうっ憤をポジショニングトーク
に見せかけてぶつけ合ってる輩は、
どちらの主張にとっても害悪でしかありません。














閑話休題。
今回は狩猟ビジネス報告回ラストとなる里山農業事業についてです。
これは

『狩猟ビジネスの基幹事業として、猟場となる土地で農業などを行う』
という、狩猟ビジネスを里山ビジネスとして
発展させた話でした。




➀里山農業事業の経過
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ちょっとしたご縁がありまして、高知県某所で放棄されたミカン畑を
復活させるというプロジェクトに携わっていました。
熱中症で右腕が少し不自由になったり、
モノレールから落ちて1週間寝たきりになったり、
アシナガバチの集団に追われたり、
軽トラで崖から落ちそうになったり
しましたが、
いや~、今思えば素晴らしく良い経験でした。




里山農業事業の問題点
里山農業としては素晴らしく良いスタート地点に立っていたのですが、
問題となったのは狩猟ビジネスへの展開です。
例えば有害鳥獣捕獲事業や狩猟レジャー事業のために
「里山の中に道を通したい!」と思っても、
そのための資材や機材、人工が必要になります。
食肉処理事業においても、処理施設を建てるには最低でも400万は
必要であり、たとえ建てられたとしても維持費を工面しなければなりません。
簡潔に述べると

『ビジネスを始める原資が無かった』わけです。
ビジネスを考えるにあたり、原資を用意することは当たり前なんですが、
当時は私は理系新卒からのサラリーマン経験しかなく、
恥ずかしいながら”カネ”に対する認識がまったくありませんでした。






里山農業事業進展
原資を用意するには、時間をかけて信頼を築き融資を得るか、
臥薪嘗胆の思いで給金から貯蓄する、または一発逆転で
クラウドファンディングといった方法もありますが、
私がとった道は
印税という
不労所得を原資にまわすことです。
ありがたいことに、処女作『狩猟の教科書』が各方面で高く評価して
いただき、執筆の依頼が継続的にやってくるようになったことが、
この道を選択できるようになった起点でした。

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もちろん作家業を継続していくためには、事業の原資だけでなく、
生活するカネも捻出しなければなりません。
よって
固定費を浮かすために、私は現在、高知を出て
北九州にある実家に居候をしています。

30歳過ぎて実家に寄生というのは対外的にも恥ずべきことなのですが、
実家の両親には
青雲の志を抱いていることを粛々と説明し、
包羞忍恥で雨露を凌ぐ軒の下を預かり申しているわけです。
(実際は上膳据膳実家最高万々歳!なわけですが)






➃4年目から目指したいこと
さて、この3年間で事業の原資を生む自著は5冊となり、今後も継続して
増やしていけるように奮闘しています。
また、ライターやイラストレーターとしての仕事も徐々に増えているので、
糊口を凌ぐ程度には生活費を生み出せるようにはなってきました。
もちろん、現状の加速度では里山農業をスタートアップをさせるのには
不十分なので、
書籍や広告、Webのプロダクションを行う法人を来年に
立ち上げる予定です。



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あと、結婚します。
これは狩猟ビジネスには全然関係のないことのように思われますが、
男は嫁がいて半人前、子供がいて一人前、
独身男は不審者
という、田舎には暗黙の価値観があるためで、
里山ビジネスを行うためには
家庭を持っていることが
周囲の信頼を得るための最低条件だと痛感していたためです。
(もちろんそれだけが結婚を決めた動機じゃないですよ。)
10月に結婚して実家を出たあとは、
家庭を持つにもビジネスのスタートアップにも良い
福岡市内に移住する予定になっています。



さて、この先どのような形になるかはわかりませんが、
当ブログも継続的して更新していきますゆえ、
引き続きご笑覧いただけましたら幸いであります。


(敬具)

[ 2018/07/03 01:16 ] 狩猟ビジネス | TB(-) | CM(10)

新米わな猟師

こんにちは、はじめまして。38歳のサラリーマンですが、このブログに触発されて7月にわな猟免許をとる予定です。北九州の若松区です。ですが、ブログ内でもお書きになっております通り、取ってからどうしてよいのか全くわかりません。出来たら、師匠について指導してもらいたいのですが、猟友会に所属するのが一番なのでしょうか。
[ 2018/07/07 14:26 ] [ 編集 ]

さんざんモテないアピールでブログ記事書いてアクセス稼いておいて、手のひら返した様に結婚宣言かぁ

常套手段だけどモヤモヤするわ
[ 2018/07/07 15:31 ] [ 編集 ]

ご結婚おめでとうございます。思えば鹿レバーペーストの記事で「おっ◯いのような柔らかさ」と例えられていましたが…まさか伏線だったとは(←
[ 2018/07/08 00:03 ] [ 編集 ]

ご結婚おめでとうございます

『理解し合えないことを理解する』ことは確かに大切ですよね。そのことを理解しなければ、歩み寄りもなにもあったものではありません。

また、ご結婚おめでとうございます。結婚によって社会的な信頼が得られるのはまだまだありますよね。営業マンは結婚指輪を誇らしげにつけるわけですし。地方だとその傾向は顕著なのもわかります。
1つ気になる点としては、ご結婚をされるわけで 1 人ではなくなるわけですよね。となると、このブログはタイトルに偽りありになってしまいます。今後は『孤独のジビエ』改め『夫婦のジビエ』になるのでしょうか?笑
[ 2018/07/08 20:59 ] [ 編集 ]

Re: たかゆきさん

はじめまして!
北九州で活動している罠猟に関するコミュニティをご紹介しますね!
詳細は私信にて。
[ 2018/07/09 23:12 ] [ 編集 ]

Re: ななしくん

いえーい!ななしくん、嫉妬しちゃった!?!?!?
ピィ━v(゚∀゚v(゚∀゚v(゚∀゚)v゚∀゚)v゚∀゚)v━ス!!!
ピーチュ(ov゚ェ゚o)vピーチュv(・∀・。) ピィーチュ
(*´∪`*)vピィース д゚*)v コッチョリピィ~ス♪ ピ-チュ♪
v(>∀<*v)三(v*>∀<)vピ-チュ♪ ピ━─━v(☆´v`☆)v━─━ス!!!
v(*・v・♪)ブィブィ♪ ブィブィ♪(o´▽`o)v v(。-_-。)vブイッ♪
[ 2018/07/09 23:13 ] [ 編集 ]

Re: 鬼手鬼心 さん

ありがとうございます。
レバーペーストはHカップのおつぱいをもみもみするぐらいの
固さになるぐらいに、生クリームを入れて調整してくださいね。
まぁ僕、チェリーボーイですけど。
[ 2018/07/09 23:16 ] [ 編集 ]

Re: 110ito さん

『理解し合えないことを理解する』ことができれば、議論が暴論に発展することはありません。
結局暴言を吐く人間は議論をしたいのではなく、負の感情を何かにぶつけたいだけなんですよね。
うっとうしいので無視してあげましょう。

ありがとうございます!
古臭い価値観のように思えますが、我々人間が生殖動物である以上、
『遺伝子を再生産できていること』は絶対的な評価基準なんですよね。
もちろん「そんなはずはない!」という人もいるでしょうが、
それに反論している時点ですでに負い目があるわけで。

孤独のジビエ君はフィクションなので結婚しませんよw
とりあえずしばらくは孤独のままです。
ジビエ君と僕がごっちゃにならないように、これからはHNを変えることにしましょう。
実は初期HNは『楽郎』だったりします。



[ 2018/07/09 23:28 ] [ 編集 ]

おめでとうございます!

おめでとうございます!!実はこのブログ始まって以来の読者です。また修羅の国住まいの同年代です。墓多駅周辺で仕事をしています。
(実は東雲さんが転職を決意したあたりで私も転職しました。若干影響を受けているような気がしますw)

なんだかとてもおめでたい。古い友人が結婚したかの様な気分になりました!
そしてビジネスも新たな局面に移っていらっしゃるようですので、陰ながら応援しています。
修羅の国ビジネススタートアップなら、警固小学校跡地の施設がかなり安いようですよ。一つのブースを借りるのに月数千円からのようです。
[ 2018/07/14 16:30 ] [ 編集 ]

Re: SH さん

ありがとうございます!
おお!長きにわたりご愛読ありがとうございます。
新生活も新事業も地道に頑張っていきたいと思いますので、
これからもよろしくお願いいたします!

修羅の国に移り住んだら『東京冥菓ぴよこまんじゅう』を配って回りたいと思います。
[ 2018/07/17 00:33 ] [ 編集 ]

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