
(やれやれ・・・最近は寒いし、魚も釣れんし、インフルエンザにまでかかるし、踏んだり蹴ったりだな・・・)
(そんな土日にやることと言ったら、銃所持の勉強なんだが・・・)
(まぁ、適当にやっていたらそのうち合格するだろ。)
「そんな心構えでハンターを目指すとは笑止千万。」
「む!?だ、誰だ!こんなヤモメ暮しのチョンガーの部屋に!?」
「そんな低い志では、いつまでたってもハンターにはなれんぞ。」
「この”スーパーハンターのポインター”が、ハンターへの道を詳しく解説しよう!」
「スーパーハンターのポインター!?」「鉄砲を担いだ
チダイにしか見えないんですが・・・」

「細かいことは気にするな。」
「今回から数回に渡って猟銃等取り扱い読本を基にした、銃所持に関する事項を解説していくぞ。」
「銃所持に興味のある人は、今回からのエントリーを参考にしていただけたら幸いだ!」

「全く興味の無かった人も、ハンティングという特殊な趣味について知っていただけたら幸いです。」
1.銃所持への道

「まず、銃所持への大まかな手順を上の図で説明するぞ。」
「青四角のフローは講習等の行動。赤四角のフローは発行される書類。丸いフローは申請を表しているぞ。」

「しかしこう見ると、銃所持ってえらく複雑ですねぇ・・・」


「銃所持の入り口は、自分の住んでいる管轄の警察署に猟銃等講習会の申請をしに行くことだ。」
「このブログでも
「肉拾い編」・・・初まる!で、記事にしているな。」

「生活安全課の課長さんに、詰問されましたねぇ・・・。」
「1回の申請に6,800円・・・・猟銃等講習会に落ちるたびにこのお金が飛んでいくのは辛い・・・」

「申請を済ませたら、次に猟銃等講習会だ。」
「また、任意ではあるが猟銃等講習会の前に、猟友会が主催する予備講習があるぞ。」
「この予備講習は警察管轄ではないため、銃砲店か猟友会に直接申請する必要がある。」

「これについては
猟銃等講習の前に予備講習会を受けように記事としてあげていますね。」
「講習の内容はともかく、過去問と狩猟の教本を手に入れられるので、その価値は大きいですね。」

「そして、猟銃等講習会。5時間ほどの座学のあと、4択式のマークシートテストが行われる。」
「県によりばらつきはあるが、しっかりと勉強していないと突破するのは難しいぞ。」
「テストは猟銃等取り扱い読本からしかでない。」
「毎回6,800円もの大金を国庫に寄付したくなければ、よ~く読み込んでおくように!」
「は、は~い・・・」


『猟銃等講習会のテストに合格したら、すぐその場で講習修了証明書が交付される。」
「この証明書が満了する3年以内に、次のステップである射撃教習の準備をしなければならない。」

「準備っていったって・・・・ただ警察署に講習修了証明書を持って、その場で証明書をもらうんでしょ?」

「いや。申請に必要な書類は講習修了証明書だけではない。」
「まず、今までの勤務先・勤務内容・住所・犯罪歴を書いた経歴書」
「同居している親族の同意書」
「欠格用件に当てはまっていないことの誓約書」
「非破産者証明書」
「公安委員会が指定した医師による診断書」
「戸籍謄本と住民票の写し」
「そして写真が2枚だな。」

「誓約書はともかく、医師の診断書が必要なんですか・・・」
「普通に働いていたら、そんな時間はとれませんよ・・・。」

「銃所持許可を取った後も、毎年銃の検査などで時間を取られるぞ。面倒臭がっていたら、やりきれないことばかりだぞ。」
「また、この申請を行った後に、公安委員会による身辺調査があり、」
「犯罪歴の調査や、近隣住人への聞き込み調査などが行われる。」
「もし、
欠格事項や
怪しい言質がとられでもしたら、射撃教習を受けることはできなくなる。」
「つまり、銃所持は不可能になるぞ。」

『近隣の住人への聞き込み調査って・・・・」
「かなりランダム性がありますね・・・」

「この身辺調査は、第二の関門でもある。まぁ、普段から怪しい言動はしないことだな。」


「教習資格認定書が無事に下りたら、教習射撃・・・・の前に」
「教習射撃に使用する散弾を購入しなければならない。」
「今回に限らず銃弾を購入するときは、警察署で猟銃用火薬類譲受許可申請を行わなければならない。」
「この申請には毎回2,400円必要だ・・・・・国庫丸儲けだな。」

「お金がかかりますねぇ・・・・。」

「大学生でハンターになりたいと思う人もいるだろうが、経済的にとてもじゃないけどやっていけないな。」
「さて、いよいよ実弾を使用した試験なのだが・・・」
「この試験について教習本には、
教習射撃と
技能検定の2種類があると書かれている。」

「ん・・・?つまり、教習射撃か技能検定かのどちらかを選ぶということですか?」

「いや。違う。」
「技能検定は、公安委員会が主催する実技試験なのだが現在は形骸化している。」
「実際には射撃場を管理している民間の団体が主催する教習射撃だけだぞ。」

「つまり、それは
厳しい警察の目が届かない試験ってことなんですか?」

「まぁ、短絡的に言えばその通りだな。」
「実技試験は25発中スキートで3つ。トラップで2つ当てれば合格だ。」
「一見、始めて銃を持つ人には難しいように思えるが、講師が親切丁寧に射撃の基本を教えてくれるので、まず落ちる人はいない。」
「銃を人に向けないなどの、基本的な安全意識があれば、難しい試験ではないぞ。」

「警官の目下で射撃試験・・・・実際あったら難関だったでしょうねぇ・・・」

「さて。射撃教習に合格したら、教習射撃修了証明書が発行される。」
「この証明書と、教習資格申請時と同じ書類を持って、所轄警察署に銃砲所持許可申請をしに行く。」
「またこの時期に、欲しい銃を選定するための
練習射撃を受けることができるぞ。」
「・・・しかし、この練習射撃なんだが、使える銃は射撃場備え付けの銃に限るので、欲しい銃の選定に意味が無かったりするんだがな・・・」

「このあたり、銃砲店で銃のレンタルができれば、もっと意味のある制度だったりするんですけどねぇ・・・・」


「銃所持の最後のフローだな。」
「銃の所持許可が下りたら、3ヶ月以内に銃を購入しなければならない。」
「さらに銃を購入したら14日以内に、所轄警察署へ持ち込み検査をしに行かなければならないぞ。」

「いよいよ念願の銃が手に入るんですね!」
「・・・・しかし、この期限を過ぎちゃったらどうなるんです?」

「3ヶ月以内に銃を購入しなかった場合は所持許可が
失効し、必要書類を持ってもう一度所持許可を受けに行かなければならない。」
「この時、医師の診断書の期限が切れているから、また診察に行かないと行けないな。」
「14日以内に銃の確認を行わなければ銃の不正所持になり、許可が
取り消しになる。」

「同じように思えるんですが、所持の
失効と
取り消しってどう違うんですか?」

「この違いは色々と複雑だ。後日改めて解説するぞ。」
「どうせ1ヶ月は土日が忙しくて釣りにいけないんだから、ゆっくりと
一人芝居を続けるぞ。」
「うわ!メタな発言はしないでください!!」
👉Next:予備講習、2時限目。
👉Prev:銃を持つ難しさ・・・初心者講習、落ちるッ!
👉オススメ:狩猟の始め方は、こちらでもっと詳しく解説
銃の資格をとるのにも時間がかかりそうでしたら、罠猟の資格だけでも先にとって罠猟をやりつつ銃の資格所持を目指すとかというのはどうなのでしょう?
ご近所の人に
「ああ、あの人たまに槍のような物持ってうろうろしてる事があるんですよ
怖いですね~」
とか言われたら、許可もらえないかもしれない訳ですね、怖いな~w
ひいらぎさん
私も罠猟にはとても興味があります。
イノシシや鹿を捕獲するくくり罠は難しいですが、小動物用の箱罠にはチャレンジしてみたいですね!
しかし、狩猟の試験は第一種免許と罠免許のW受験が可能なので、できるだけ早く銃所持許可を狙いたいですね。
>「ああ、あの人たまに槍のような物持ってうろうろしてる事があるんですよ 怖いですね~」
>とか言われたら、許可もらえないかもしれない訳ですね、怖いな~w
正にその通りですね・・・。
ただでさえ人相が悪いので、ここはハッピーな笑顔でいつもご挨拶を!・・・と、余計怪しまれそうですが・・・。
初めまして。狩猟ブログ検索で辿り着きましたm(_ _)m
来年度の試験を目標にしている者です。
市内住みなので銃免許を薦められたのですが、こんなにも難関とは知りませんでした…
近隣住民への聞き込みが一番のネックですねT_Tやましいことは無いのですが、集合住宅なので今後住みにくくなるのは必然な気がしてきました…
とても勉強になりました!
またお邪魔させていただきます。
始めまして!ご覧いただき誠にありがとうございます。
確か銃の防犯上、「銃を所持するための聞き込み調査」とは公言しないはずですが、
警察が身辺調査をしに来ただけでも普通の人は驚かれますよね~
銃砲所持関係の記事は追記しないといけない話も多いので、
いつかリメイクしないといけませんね・・・
今後ともよろしくお願いします!
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